ページ:1
私は一人、ずっと泣いてた。
「ぐすっ、ぐすっ…また、行っちゃうの?」
「ごめんな、麗那…」
「次、いつ帰ってくるの?」
そう言うのが、お決まりだった。
悲しそうな顔をして私の頭をなでると兄さんは額にキスをして
「行ってきます」
答えずに行ってしまうんだ。
ああ、いやな夢…
兄さんは私を置いて帰って来なかった。
悲しかった…
すごく、悲しかった…
毎日毎日私は兄さんの帰りを待っていたのに。
春が過ぎても、夏が、秋が、冬が来ても…四季を何度も1人だった。
そんな私に元気をくれたのは一護。
支えてくれたウルキオラ。
みんなみんな、私を一人にしていく
「悲しいよ」
いっぱい泣いた。
慰めてくれる人なんていないこともわかっているのに。
泣いたんだ…
―――大丈夫ですよ…
進む→
無料HPエムペ!