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そして君はサヨナラと言った
ヴァリアーからの使者






鶴の一声とはこういうものだろうか。
銀色の髪の女性は黙り、ソファーに腰をおろした。



「落ち着け、ティア。仁王もからかうな」

「プリっ」

「うう、蓮二さん…」



柳も続いて注意をし、仁王をこちらに来るように呼んだ。
後ろにいる赤也は柳の後ろに立ち、話を聞くことなった。



「ティア、朔弥、話の途中だったな。仁王も来たことだ、もう一度最初から頼む」

「分かりました」



銀色の髪、ティアは快く頷き、最初から話を始めた。


元々ヴァリアーに女の幹部など居なかった。
ここ数年で突然選抜されたらしい。しかも、表に出していなかったため存在を知る者も少ないのだ。
しかも、ヴァリアーに身を置きながら他のファミリーと交流を持ち、その一員として動くことも少なくない。


それはこの2人の事で、
スペルビ・アルベティア。スペルビスクアーロの妹で、身長も高めの170。その為、多くの女性から男性と間違われてしまう傾向がある。
よく仁王にからかわれてしまうのだ。

もう一人は、雲雀朔弥。雲雀恭弥の妹にして性格は兄に似て俺様。身長は150後半とやや低めで、彼女自身の悩みの種である。

彼女たちには信頼する部下が存在するが、任を与えないと動かない。
最も、動くことも少ないのだが。


「……、以上です」

「幸村にはアンタ達から伝えなよ。伝えることは伝えた。」

「いつも済まない。…綱吉に会っていくか?」

「はい。」
「当たり前。」



スッと立ち上がり、部屋を出ていってしまった。アルベティアは慌てて立ち上がった。



「ちょ、朔弥!…あ!それじゃあ失礼します!」



パタパタと足音を立てながら部屋を出ていった2人。
うずうずして仕方ないのか、赤也は一足遅れて部屋を出て2人を追っていった。



柳は静まり返ったところで体制を崩して、一息ついてリラックスした。横目で柳を見る真田は静かに目を閉じる。
仁王は何を考えているのか、ただ黙って座っているだけだ。



「仁王、お前は行かなくて良いのか?」

「ゆっきーも居る。綱吉なら大丈夫じゃろ」

「クスッ 俺が言いたいのは綱吉じゃない。雲雀の事だ」


「……プリッ」



真田は頭に疑問符を浮かべながら柳と仁王を交互に見やっているが、首をかしげるしかない。

仁王はそんな真田に苦笑しながらも重たい腰を上げて立ち上がった。


参謀は恐ろしいのう…
なんて呟き、部屋を出ていった。




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091230
オリキャラです!

ここの雲雀朔弥は、他の連載で出てくるヒロインとちょっと違います!


あきゅろす。
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