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本当に、突然だった。

藍染さんから呼び出しがかかって、

そこへ行くと仕事を言い渡された。





内容は




“2人で黒崎一護の様子を見、脅威となるのであれば殺せ”







――落ち着け、私…



表情には出さないものの、動揺していた。

久しぶりに向かう現世でもあった。






「「はい。」」







藍染さんは何故私に行かせるのだろうか。

機会というものが、これなのだろうか…



「麗那様、どうかされましたか?」



ウルキオラと宮へ向かっていて、私は気づけば立ち止まっていた。

数歩先で待つウルキオラに「ごめんなさい」とヘラ、と笑って追いついた。




ちょっと考え事してたの。なんてつけ足すが、無言で私を見るだけ。

きっと私が考えていることなんてお見通しなんだろう。

ウルキオラは、私をよく見ているから。






軽い準備も終え、行く寸前に後ろから響く声が聞こえた。



「ヤミー…」



行きたいと言い出したヤミーに、ウルキオラは少なからず眉間に皺をよせた。

渋っているウルキオラに「いいじゃない、一緒に行きましょう?」と笑顔でヤミーに告げた。


ウルキオラが余計に眉がよるのを、私は見逃していた。

先頭を歩く麗那の後ろで、

痛々しい視線をヤミーに向けているウルキオラが口を開いた。




「麗那様の邪魔になるな、ヤミー…」

「……」



私が聞こえないように小さな声でヤミーに忠告していたことなんて、私が知る由もなかった。






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