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麗那の1日は実に有意義なものだった。

藍染たちと食事は共にとり、虚圏での散歩や読書をウルキオラと過ごす。

そして今日も分厚い本を読んでいた時のこと。


ぱたん。





(読み終わってしまった……)






何やら廊下からウルキオラと数人の声が聞こえる。

ゆっくりとドアを開けると、3人の男がウルキオラと話をしているようだ。



「けちくせーなぁ、ウルキオラ!」

「少々でよろしいんです。一応挨拶だけしておこうかと……」

「失せろ。何度も言わせるな……今は休んでいらっしゃる。」



一触即発な雰囲気でドス黒いオーラが漂っていた。

いや、話ではないようだ。どちらかと言えば言いあいだ。




「…ウ・ウルキオラ?」



戸惑いながらも彼の名を呼んでみる。

1人の名を呼んだつもりだったが、その場にいた全員が一気に振り向いた。





「……起きていてよろしいのですか?」

「あ、うん…えっと、そちら様は?」

「挨拶しに来たと。」





ウルキオラが私の前に来た。

表情から半分呆れているように見える。



「そうなの?」



ゆっくり部屋から出てきて、ウルキオラの隣に立った。

藍染が特別に用意した白で統一している、

ゆったり系のスカートとウルキオラ達と同じような上着を着ていた。




「はじめまして。如月麗那です」




柔らかく笑ってお辞儀をした。

4人は赤くなりつつも、名乗った。


「グリムジョー・ジャガージャックだ」

「シャウロン・ク―ファンです」

「ルピですぅ。早く元気になってくださいねぇ?」

「はいっ。心がけますっ」





満面の笑みを浮かべて4人に向けた。

なんだかウルキオラを除く3人の顔が赤くなっているように感じた。

ソレを気に留めることなく、麗那はウルキオラに視線を向けた。




「ねぇ、ウルキオラ?本読み終わっちゃったの。新しい本とかない?」

「あれで全部と申しましたが?」

「本読むんですかぁ?」



ルピが笑顔で麗那に聞くと、それに頷いた。



「ルピさん、持ってない?」

「ないですねぇ。あんまり本とか読みませんし…11番さんなら持ってるんじゃないですか?」




と、シャウロンに視線を向けている




「どのような本を?場合にもよりますが、文学系が主です。」


「そう………あ、藍染さんなら持ってるかも。ちょっと行ってきます。」





5人はその場で解散し、ウルキオラと一緒に藍染の元へ足を進めた。





「ねぇウルキオラ?11番ってルピさんが言っていたけど、シャウロンさんは11番なの?」

「はい。我ら破面は生まれた順に数字がつきます。それが11番以降。1〜10までは藍染様に与えられます」

「ウルキオラも?」

「はい。」

「何番?」

「……そのうちわかるでしょう」



藍染に色々な本を借り、それを部屋に持って行った。









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