3 「君の選択は誤ったね、黒崎一護。」 「!?」 「如月君はただの自宅謹慎であって、朽木ルキアのように囚われていたわけでもなかった。 それなのにも関わらず朽木ルキアの救出に走った。愚かな選択だ。」 (麗那はただの自宅謹慎……?そんなん聞いちゃいねえ。………!だから、あの時朽木白哉と居なかったのか!?) おかしいとは思ったんだ。 朽木白哉が1人で俺の前に現れたのが。 あれだけ麗那が慕っている人物だ。行動を共にしているに違いない、と。 来るなら麗那もいると思っていたから。 ルキアを助けるために橋の上に着いたとき、居たのは白くて長い髪をした男と朽木白哉の2人だけだった。 目を配らせても、霊圧を探っても、ここにはなかった。 「……随分と悠長に構えてるじゃねぇか。 あんだけルキアとしゃべっても斬りかかってこねぇなんてよ。」 「……誰に向かって口を利いている。 私に、貴様如きの隙を衝けと言うのか?大層な口を利くな 小僧。」 霊圧をあげて俺を睨んでくる。 それでも俺は耐えれた。 「麗那はどうした。」 「……答える必要はない。貴様が知る必要もないだろう。 拾った命を捨てに来るとは…愚かな奴だ。」 「…捨てに来たつもりなんて無えよ。あんたを倒して、俺は帰る。」 朽木白哉の微かの変化も気付けずに。 俺は目の前のルキアだけを考えた。 それが、間違いだった。 「………っ」 くそ! くそ!! くそっっっ!!!! 立ち上がる気力も残っていない。 オレは、守れなかった… オレは、気付けなかったんだ…… NEXT... 加筆修正→100227 ←戻る |