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「君の選択は誤ったね、黒崎一護。」

「!?」

「如月君はただの自宅謹慎であって、朽木ルキアのように囚われていたわけでもなかった。

それなのにも関わらず朽木ルキアの救出に走った。愚かな選択だ。」



(麗那はただの自宅謹慎……?そんなん聞いちゃいねえ。………!だから、あの時朽木白哉と居なかったのか!?)






おかしいとは思ったんだ。

朽木白哉が1人で俺の前に現れたのが。
あれだけ麗那が慕っている人物だ。行動を共にしているに違いない、と。
来るなら麗那もいると思っていたから。


ルキアを助けるために橋の上に着いたとき、居たのは白くて長い髪をした男と朽木白哉の2人だけだった。
目を配らせても、霊圧を探っても、ここにはなかった。



「……随分と悠長に構えてるじゃねぇか。
あんだけルキアとしゃべっても斬りかかってこねぇなんてよ。」

「……誰に向かって口を利いている。
私に、貴様如きの隙を衝けと言うのか?大層な口を利くな 小僧。」


霊圧をあげて俺を睨んでくる。

それでも俺は耐えれた。




「麗那はどうした。」

「……答える必要はない。貴様が知る必要もないだろう。
拾った命を捨てに来るとは…愚かな奴だ。」

「…捨てに来たつもりなんて無えよ。あんたを倒して、俺は帰る。」








朽木白哉の微かの変化も気付けずに。

俺は目の前のルキアだけを考えた。






それが、間違いだった。









「………っ」






くそ!




くそ!!




くそっっっ!!!!









立ち上がる気力も残っていない。







オレは、守れなかった…



オレは、気付けなかったんだ……







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