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「あれ?…ルキア、その荷物どうしたんですか?」

「あぁ、これから現世で任務なのだ。」



丁度出発前だったらしく、珍しく起きている浮竹が一緒にいるところで。
麗那は驚きながらもルキアに微笑みを向けた。


「ルキア。気をつけて行ってらっしゃい。今回の任務はどこなんです?」

「空座町だ。」








空座町。







「…空座町……?」

「どうかしたか?」



心配したルキアは麗那の顔をのぞいてくる。



(空座町…聞いたことあるのかな……なんだか懐かしい響き。)



「ううん、なんでもないです。ささっ、気をつけて行くんですよ?………白哉様には言ったんですか?」



ルキアは首を横に振り、苦笑した。



「このようなことでいちいち報告にくるな。と、言われると思って言ってないのだ。」

「そぅ。…わかりました。白哉様には私から伝えておきますね。」




頼む。と苦しげに笑い、足を進め、現世へ行ってしまった。




「浮竹隊長もあまり起きていて具合が悪くならないようにしてくださいね。」

「ははは。気をつけるよ。でも今日は調子が良いんだ。」

「そう言って前回また寝込んだんですよね。」

「Σ……」

「ふふ。…では、私はこの後、白哉様に伝えますので。失礼します。」



浮竹に一礼して隊舎に戻って行った。








コンコン




「失礼します、隊長。」

「どうした。今日は上がれと言ったが?」



辞書のような分厚い本を棚へ持っていく。

麗那はその行動を眼で追う。



「隊長。ルキア、先ほど任務で現世に行きましたけど、ご存知でしたか?」

「!なに!?」



ドゴッ



「………っっ!!!」



見事に分厚い本は白哉の手から滑り落ち、足の指先に中った。

白哉はしゃがみ込んで足を抑えている。



「白哉様!!??」



白哉の元に駆け寄り、しゃがんだ。



「も、問題ない。」



(…重症ですね)



「このようなことになるならば、ルキアに言ってほしいと言ったほうが…」

「必要ない。」




相変わらず冷たい目をしていらっしゃる…

心配なら素直に言えばいいのに…





そして数日後、ルキアの消息がつかめなくなってしまった私たちは焦っていた。

浮竹は、調子のいい日は12番隊に行き、消息をつかもうと訪れる。




しかし、ルキアを見つけることは出来なかった。







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あきゅろす。
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