[携帯モード] [URL送信]
4

エルマーと話していたら、いつの間にか時間が経っていて、携帯が震えた。





「御免。時間だ……」

「護衛?がんばってね」

「ん」





9代目に一応一言いれて、私はツナの所に戻っていった。

丁度家光と合流して、これからツナの所に行くと言っていた。



「久し振り、朔弥」

「お久しぶりです、朔弥殿」


「久し振り、オレガノ、バジル」





パーティーを楽しんでいるようだった。

他愛もない話をしながらツナの所に戻ったら、隼人が待っていましたと言わんばかりに目を輝かせていて。






「交代。骸ももうすぐ来るから2人は休憩しなよ」

「おー…」

「じゃ、よろしくな!」





疲れきっている隼人とまだまだ笑顔をふるまっている山本。

ツナにじゃあ。と言って去っていく2人を羨ましそうに見ていた。




「疲れた?」

「少しね」





ツナは家光と話をし続けた。





「だから、父さんが畏まるのはなんか違和感があるんだって。」

「この場で父さんはヤメロ。」






立場上、家光という一人の男だ。

ツナは違和感を感じながらも、渋々と声に出した。





「家光、さん」

「なんですか?10代目」

「………(すごい違和感…ι)」

「ツナ。ここにいる人たち全員が裏の人じゃないから安心していいから」

「…だけど。」





はぁ。


溜息を零すツナ。

それでも、なんとか“父さん”というフレーズを使わずに話をしていた。

これから9代目の所に行ってくる。という家光に手を振って、見送るツナ。


……まだ、骸が来ない。


そう思っている間に、次の人が来た。





「ボンゴレ10代目。」

「はい。」




落ち着きをみせながら、ニコリとほほ笑む。

長身な彼は企業の人だったと思う。






「お初にお目にかかります。跡部と申します」

「はじめまして(よかったー、日本語だぁ〜)」






ゆっくりとお辞儀をして、顔をあげる跡部さん。



……跡部?





スッ




「!…遅い。」

「クフフ…すみません」






「えっと、後ろにいる2人は俺の護衛です。お気になさらずに。」

「いえ。」




驚いた様子を見せていた跡部さん。

頬を緩めツナに向き合うと、ゆっくりと口を開いた。




「本日、私の息子も参加させていただきまして…ボンゴレと同じくらいだと思うのですが…」

「それはそれは」




スッと後ろから出てきた、その息子に驚いた。




「私の息子、景吾です」

「はじめまして、ボンゴレ」




跡部……





一瞬目が合って、跡部は目を丸くしていた。

しかし、すぐに視線はツナに向けられていたが、ツナはクスリと笑った。

そして私の方に首を向けて一言。






「知り合い?」

「………」

「話してくる?」

「良い。私は今、仕事中だから……後でね」






そう、訴えるかのように跡部に向ければ、了承の頷きがあった。

まさか、跡部がいるとは思ってなかった。

俺様な跡部でも、ツナに敬語を使うなんてね。

合宿中はわがままだったし。



はぁ…




「…朔弥?どうかしましたか?」

「いや。」





仕事中なのに。

何集中切らせてんだ、私は。



[←][→]

第3回BLove小説漫画コンテスト開催中
無料HPエムペ!