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仲直り…というか、一方的に木下が泣いて。
朔弥は困惑しながらも頭を撫でてた。
俺と忍足は追加注文したコーヒーを飲んでみているだけ。
そうこうして約1時間経とうとしていた。
どうやらなんとかなったらしい。
檜山は大丈夫だろう。
「すまんなぁ、迷惑かけてしもて」
「全くだぜぃ!」
「やっぱり私にシリアスは似合わないよぉぉぉ!!」
テンションが戻った木下は朔弥をキツク抱きしめてスリスリ顔をこすりつけている。
普段なら嫌そうな顔する朔弥だけど、今は穏やかな表情。
「んふー。久しぶりに嗅ぐ朔弥の匂いはフローラルゥ!」
「……離れて。」
「いやぁぁぁぁぁ!!!!」
前言撤回。いつもどおりだ。
木下の頬を押してて、スゲー顔だ。
「むぇーー!!むがんぐぇーー!んぐふっ」
何言ってんだかサッパリわかんねぇ。
「んぐふっ」ってなんだよ、んな顔で笑うな。きもいぞ、真田並に。
でもまぁ、
前以上に仲良くなったみてぇだし。
「よかったな」
「ん?なんか言うた?」
「いんや、なんも」
お前が笑うなら、俺はそれでいい。
NEXT...
100223
「 …」
「違うよ、朔弥。ありがとう」
「……」
「色々、助けてくれたんでしょ?悩んでくれたんだよね…ごめんね、ありがとう」
私はもう、大丈夫だよ
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