[携帯モード] [URL送信]
1




3日経って、朝練の方に参加していた私はレギュラー全員に強制連行されて学年順位を見に行かされた。

いつもより騒がしい廊下に眉を寄せる。




「ふふふ、雲雀さんすごく不機嫌だね」

「教室行ってもいい?」

「だーめ」




学年順位と同時に補習組も小さく張り出されているらしい。

幸村はそっちも気になるんだとか。

仁王とか、もうどうでも良さそうな顔をしている。


ブン太と赤也が何かを唱えているけど。

もう張り出されているんだから結果は変わらないよ。





張り出されているところに着くと、レギュラーの為に道を開けていく。




「私、ここで待ってるから行ってきなよ」




腕を組んで足を止める。

もうこれ以上進みたくない。



周りがうるさすぎる。





「幸村く…きゃっ!」




一人の女の子が倒れかかった。

人に押されたからだろうけど……ここで倒れてさらに煩くなるのはゴメンだ。

咄嗟に体を動かして、女の子を支える。




「気をつけなよ」


「は、はい…っ」




ん?



顔赤いよ、キミ。





「雲雀さんって天然たらしだね」

「さすがじゃの。」


「意味わかんないから」





女の子を立たせて溜息を零した。


今日何度目?





「うおおお!!見ろぃ朔弥!また1位じゃんか!!」

「へぇ。興味ないし」





698?


全部で700点だから、また何か1つ間違えたのか。


それよりも、真田はなんで補習組の方を見ているわけ?




「雲雀。勘違いするなよ。弦一郎は赤点などとらない」

「……」

「さしずめ、赤也が補習組に入ってないか気になっているんだろう。
あれでも、赤也大好きだからな」






父的思考か……




結局、ブン太も赤也も補習組には入っていなかったらしい。

安堵する2人。

レギュラーでいられそうだ。


ここで教室ごとに分かれるから、私と仁王、ブン太は一緒に教室へ向かった。







[→]

第3回BLove小説漫画コンテスト開催中
無料HPエムペ!