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テスト当日。

立海なりの難しさなんだと思う。

問題捻ってはいるけど、考えればわかる問題で。



残り20分をどう過ごそうか迷っている。

もちろん、答案はすべて埋まっている




兄さん、元気かな。
とか考えながら空を見上げる。


この時間ですべてのテストが終了して、明日からテスト休みってことで3日間の連休がある。








キーン コーン カーン コーン






「はい、テストしゅーりょー。後から前にまわせー」




担任の面倒くさそうな声に、ガサガサと全員が答案用紙を前の人に渡していく。

と、同時に騒ぎ始めた。









「朔弥。どうじゃった?今回のテストは。」

「…計算ミスがなければ。」

「最後の問題…あれはなんじゃ?難しいぜよ……」







最後……?








「……あれ、大学レベルだったと思う。結構ややこしかった。」

「朔弥がそう言うんじゃ、俺が解けるわけなか。」









SHRはなくて、そのまま放課後。

今日から部活開始だ。


部活がやりたくて仕方がないのか、ブン太がバッグを持ってこっちに来た。

里緒と優希もこっちに来て、テストの出来栄えを聞いてくる。









「朔弥ー…最後はさっぱりだったにょー…」

「最後の問題、朔弥の答えは?」


「間違っていなければ、−√3/2 」

「あ、良かった。私も同じ」









優希はほっとした表情を見せていた。

仁王は違った…とショックを受けているようで。

私達と答えが違ったんだと思う。

今日までのテストは休み明けに発表される。

楽しみ……。























「へぇ。あの問題、−√3/2だったんだ。間違えちゃったな」






ベンチでドリンクをセットしている時、幸村は笑顔で言いのけた。

余裕の笑み。







「たぶん、だけど。」

「雲雀さんの答えはほとんど正解してるじゃない。模範だよ、模範。」







ってことは90点くらいか。

と呟いていた。



「朔弥せんぱぁぁぁぁい!!」




がしっ



「テスト、先輩が教えてくれたところでました!!!」

「そう」

「良かったね。これで赤点は逃れそ?」




ゆるり、離れながら幸村と向き合うと気まずそうに視線をそらした。




「うぅ…ぶちょー、それは言わないでく欲しいッス」

「じゃあ、あと3日経ったら赤也はいないんだね。そっか。じゃあその内に次のレギュラーでも考えないとかな?」

「ちょちょちょ!!冗談キツイッス!!!」




あわあわしている赤也は顔を真っ青にした。

状況を楽しんでいる幸村には溜息をつきたくなる。






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091127


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