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MAGIC.gaG!
俺、異世界に
煌夏愛
「龍彦、その…」

桜龍彦M
「え?夏愛
どうかしたのかな?
どどどどうしよう!
不機嫌そうだし…!」

煌夏愛
「貴方とは何だか
…一緒にいて
守ってやりたい
気持ちがあるの
…何故だか解らないけど
私は、龍彦を前から
知っていたような
そんな不思議な
感覚がする」

桜龍彦
「え?…夏愛?」

確りと握られる手
冷ややかな感触に
龍彦はハッとして
握られた箇所を見つめた
でも何故だかとても
その感触が懐かしく思え
ギュッと思わず握り返す
すると夏愛は頬を赤らめ

煌夏愛
「さっ…寒かっただけよ」

素直になれない自分が
歯痒いと感じたが
龍彦は優しく微笑み
更に両手で夏愛の手を
包むように握った

春風軋
「えっと 準備出来たけど」

煌夏愛
「え!?あっ///
ちっ違うわ 勘違いしないで
お邪魔なんかじゃないわよ
さっ寒かったから
握ってただけ」

春風軋
「そうか ふふっ
淡い恋だね 二人とも」

桜龍彦
「…///」

魔方陣が
描かれた場所まで行くと
先生が先に囲うようにいた

砂礫岳
「よし!行くぞ」

そして杖を掲げ
魔方陣が光り出す
その眩しさに目を閉じ
手を引かれてから
弾かれるように目を開けた

桜龍彦
「な…何?ここは…何処!?」

見渡してみると歪な
キノコ キノコ キノコ!?
…と星が空中に漂っていたり
怪しげな洞窟や巨大な壷が
中心にあるカオス盛り沢山!
夢一杯な変なもう一つの
世界であった

花笠桃
「そんなに驚く光景かしら」

煌夏愛
「一般人なら驚くわよ」

花笠桃
「それはそうねぇ」

桜龍彦
「えっと…」

のんびりな二人を見兼ねた
砂礫は自ら説明役になる事を
決めたのだった

砂礫岳
「ここは魔女の世界
カプチーノ
住んでいるのは何も
魔女だけじゃないぞ
妖精や精霊もいるし
悪魔や天使もいる
無論お前を襲った
魔物もいるから
気を付けるんだぞ?」

桜龍彦
「分かりました れき先生」

暫く道を歩いていくと
街らしきものを見つける
どうやらここが魔女達の
住処なようだ

春風軋
「よし まず槐様に
会いに行こうか
龍彦君が魔女になるべき
資格があるか
分かる筈だから」

桜龍彦
「えっちょっとま」

煌夏愛
「そうね」

そして一同は
一番大きな屋敷に
向かい歩き出した

桜龍彦M
「なんで俺が魔女になる資格を?
それよりも夏愛の怪我の方が心配だよ」

砂礫岳
「この一番大きな屋敷に
槐様がいる、そうだな
最高位の魔女って所だな
そこへ行けばきっと
煌の怪我の事も
何とかしてくれるはずだ」

桜龍彦
「へぇ なっなんか
凄い人なんだなぁ
これで夏愛も助かるし!
にしても…おっきい!」

屋敷についた途端
感嘆の声を漏らした龍彦
夏愛はその光景を
楽しげに見つめていた

煌夏愛M
「一々反応が
初々しくて可愛いわね」

流石に大勢な為目立ったようで
チャイムを押す前に槐 自ら
皆を招き入れた


「騒がしいぞ 愚民どもっ
妾に恥をかかせるな
用があるんじゃろ?
ならさっさと入らんか!」

春風軋
「相変わらずだね」

砂礫岳
「本当に見ていて飽きない」

クスクス笑う二人に
機嫌を損ねたのか
槐はブツブツと呪文を
唱えると炎があがり
何かが現れた


「〜っ! 古より来[キタ]れ!
妾が命ずる この卑しき民に
天罰を与えよ!」

炎がぼうっと燃え上がり
そこに髪の長い美しい
少女が宙に浮きながら現れた

トライシェント
「はぁい お呼ばれしたのよ
なんなんさ なんなんさ
不機嫌真っ盛り!?」


「そうじゃ!愚民共が
妾を嘲笑ったのじゃ!
無礼にも程がある!
纏めて抹殺してやるっ」

煌夏愛
「落ち着いて!槐様!
客人がいるのに
醜態を晒すなんて
貴方の名誉にも
係わることよ!?」


「うぐっ」

トライシェント
「あっ止まったのよー
すっご!流石煌っち!」

砂礫岳
「ま、こうなると思ってたがな
プライド高すぎるのも
どうかと思うぞ?」


「うぐぐっ 黙らんか〜!
とにかく入れ!愚民がっ」

桜龍彦M
「なんか…この人読めない」

そして招き入れられた部屋は
豪華な家具が犇めいて
きらびやかであった
思わず立ちすくむ

トライシェント
「ビックリしちゃったんねー?
かぁいい かぁいい!」

桜龍彦
「う?え?あっそうなの?」

春風軋
「アハハ 動揺し過ぎだよ」

それから更に奥の部屋へ入り
妖しい煙が発ち籠り
魔方陣の描かれた場所に着く

花笠桃
「あら 懐かしいわね
私が修行時代に来た場所だわ」


「うむっさて、客人よ
お前が試験者だと言う事は
把握済みじゃ この先を潜ると
夢魔がおる 悪夢に
呑み込まれずに無事
反対側の出口に出られたら
合格じゃ!生きて帰って来いよ」

桜龍彦
「えぇ!?死ぬほど
危険って事じゃないか!
しかも試練を受けるなんて
一言も言ってないし」

トライシェント
「ツベコベ言わず行くのよ!」

ドンッ

桜龍彦
「え?って うぁぁぁああ!!」

ドンッと背中を押され
龍彦の叫びは虚しく
響くだけだった

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