サビイロ契約
21
「珂月、そのかわいいお口で奉仕してよ」
アスタルトは首にまわった珂月の腕を優しく外し、珂月の右手を自分の股間に導いた。
下ろされたジッパーから覗く灼熱に触れ、珂月は身を震わせた。
「ほら……」
そっと頭を押され、四つん這いになった珂月はアスタルトのものを口に含んだ。
咥えることにはまだ慣れなくて、とりあえず自分がされて気持ちいいところに舌を這わせた。
拙い口淫だったが、ずっぽり咥えて一心に舐める珂月にアスタルトは満足していた。
「酒のせいですっかり溶けてやがるな」
ルザが中をかき回しながら言った。
「熱くてこっちが食われそうだ。……もう入れるぞ」
「んっ、ふ……んあっ!?」
珂月は待ってと言おうとしたが、口が塞がっていて言葉にならなかった。
もっとも、待ってと言われてルザが待ったことは一度もないのだが。
「んああっ!」
ルザは珂月の細い腰をつかみ、猛ったものを秘部に突き刺した。
すでに限界だった珂月はその衝撃だけで達してしまい、床に白い染みができた。
「おや、もうイっちゃったの」
「まだまだイけるよな? 珂月」
ルザはほくそ笑んで腰を打ちつけた。
「ん、あんっ! んっ、ふう、ん!」
ルザが動くたび、珂月の口を通じてアスタルトの自身にも振動が伝わり、アスタルトは辛そうに眉間にしわを寄せた。
内部をえぐるようにこすられるにつれ、珂月の中心は再び固さを取り戻していった。
ルザも余裕がなかったのか、律動はどんどん激しくなっていった。
結合部がワインとルザの先走りで卑猥な音を立てている。
珂月は二人に支えられてやっと体勢を保っている状態だった。
酒ですでに素面ではなかったが、息が止まりそうなくらい強い快楽で今や理性などすっかり消えていた。
「んんんっ! あんっ、ああっあっ」
はち切れそうな珂月の自身を、ルザは思いきりしごいてやった。
珂月は悲鳴のような声をあげて達した。
アスタルトは珂月の髪をつかんで強引に口に出し入れし、喉奥に欲を吐きだした。
息を荒げていた珂月はむせそうになったが、自身を抜いたアスタルトは珂月の口をつかんで閉じさせた。
「おっと、吐くなよ。ちゃんと全部飲むんだよ?」
「んむ、かはっ……んんっ」
珂月は涙目になりながら、なんとか出されたものを喉に通した。
のけ反った喉が動くのを確かめたアスタルトは、珂月を離して頭をなでた。
「おら、まだ寝るなよ」
意識を飛ばしかけた珂月をルザが現実に引き戻した。
最奥を貫かれ、珂月は陸に打ち上げられた魚のように跳ねた。
「ひゃあっ! いやあ! あっあ……!」
ラストスパートとばかりにルザは勢いよく奥に腰を叩きつけた。
珂月はがくがくと揺さぶられ、開いた口から唾液が垂れた。
「っは……」
ルザはひくつく秘部から自身を抜くと、珂月を仰向けにしてはだけた胸に欲を散らした。
心臓の上に刻まれたルザの所有の証が白く汚れた。
珂月は息を切らしていたが、そのうち穏やかな寝息に変わっていった。
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