サビイロ契約
107
「普段は洗礼は村のもんがやってら。普通のやり方でな。おめは斎珪さまに気に入られたから、俺たちが直々にしてやってるんだよ。
ありがたく思いな。おめ、斎珪さまのご機嫌損なうようなことしなけりゃ、この村でいい暮らしができるぞ」
だから感謝しろとでも言いたげだ。
しかしこんなことをされて冗談ではない。
珂月がむっとしているのを見た斎珪は喉の奥で笑った。
「そんな顔をするな。すぐによくなるさ」
「え?」
珂月が困惑して斎珪を見上げたとき、珂月の体の芯がずくりをうずいた。
体が熱い。
特に、とろりとした液体を塗られたところが熱い。
小さな窓から吹きこむわずかな風も敏感に感じ取っている。
珂月はこの感覚を以前味わったことがあった。
そのときと同じなら、この液体には感覚を鋭くする効果が含まれているはずだ。
「これっ、この液体って……」
「ああ、効いてきたか? いいだろ、え?」
男はにやにやして胸の突起をつまんだ。
とたんに下半身に直結する痺れが背筋をかけのぼる。
珂月が反応したことに気づいた男は手を下へ滑らせ、液体で濡れそぼった自身を包みこんだ。
「お……ちょっとたってんじゃねえか? お前、もしかして男初めてじゃねえんじゃ?」
「おほっ、そうなのか」
背後の男は嬉しそうな声をあげ、珂月の顎をつかんで無理やり後ろを向かせると口づけてきた。
後頭部に手を置かれて避けきれず、珂月は男のキスを受けさせられた。
唇をなめられて眉根を寄せる。
そのとき濡れた手で自身をしごかれ、体が跳ねた。
「んむっ……あ、やっ!」
声をあげた隙に口内に舌に侵入され、口腔を犯される。
薬の効果でいつもより感覚が過敏になっているせいで、名前も知らない男になぶられても感じてしまう。
「ああ、あ、ん……」
キスしていた男はリップ音を立てて唇を離し、耳を食んでから首筋をなめだした。
「はあ、はあ、お前、いい匂いがする……」
「ううっ……」
珂月は目をぎゅっと閉じて現実から逃げようとした。
しかし視覚がなくなった分、男たちの愛撫をより強く感じるだけだった。
珂月の自身はすでに完立ちし、先走りと塗られた薬でくちゅくちゅと水音を立てている。
それがどうしようもなく気持ちよくてたまらない。
「んあっ、は、ああっ、んっ、だめ、だめっ……」
珂月はうわごとのようにだめ、とくり返した。
しかし体を四本の手が這いまわり、弱いところを責められては、耐えきれるはずもなかった。
「あああっ、だめっ離してっ!」
「イくのか? え、イっちまうのかっ?」
「あっあっやめえっ」
珂月はびくりと足を突っ張り、首をのけぞらせて男の手の中で達してしまった。
しかし男はしごく手を緩めず、白濁を吐き出した自身も収まる気配がない。
「や、んん……! なん、でぇ……」
「そりゃおめ、一回で済むはずねえだろ? 最後までかわいがってやっから」
「い、やあっ」
珂月は首を振って嫌がったが、かえって男たちを煽ることにしかならなかった。
今度は二人がかりで白濁まみれのものをしごかれ、達して敏感になった体はまたいとも簡単に上りつめてしまう。
珂月は頬を紅潮させ、涙目であさっての方向を見ながらひっきりなしにあえいだ。
脳裏に浮かぶのは遠くにいる恋人の姿だ。
こんな辺鄙なところでわけのわからない連中に好き勝手されていると知ったら、彼はとてつもなく怒るだろう。
そんな姿でさえ今は恋しい。
「あっ、んうっ……あぁ……」
「おら、まだまだイってみせろっ」
背後から胸をこねくり回され、同時に自身をいじられる。
先端に爪を立てられ、珂月はぴくぴくと痙攣して軽く達した。
若干薄くなった白濁を散らし、男たちを喜ばせてしまう。
「かわいい顔になってきたじゃねえか……」
「斎珪さま、いい具合になってきやしたよ」
珂月はかすむ視界の中、斎珪が近づいてくるのを捉えた。
斎珪は珂月の前髪をつかみ、自分のほうに引っぱった。珂月は両手を床につき、よつんばいになった。
「じゃあ、くわえてもらおうか」
斎珪は焦点の合わない目つきをしている珂月の目の前に、ズボンから取り出したイチモツを突きつけた。
薬ですっかりとろけてしまった珂月は、早く終わらせたい一心でためらいなくそれを口に含んだ。
「あむっ、んっんっ……」
喉まで深くくわえこみ、舌を押しつけながら何度も出し入れする。
裏筋から先端まで巧みになめまわしてやると、斎珪は熱い息をはいた。
「は、中々うまいな……誰かに仕込まれてるのか……」
珂月が斎珪に奉仕している最中も、二人の男は珂月の体をなでまわすのをやめなかった。
背中をなめられ、太ももの付け根をねっとりとなでられ、珂月は全身のどこに意識を集中すればいいのかわからなくなった。
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