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落下、及び衝突事故。@
 

放課後の廊下を、コロネロは一人で歩いていた。


開けっぱなしの窓からは、グラウンドで部活動に励む生徒達の喧騒が遠くに聞こえ、校内には吹奏楽部の演奏練習とメトロノームの音が小さく響いている。


数時間前まで生徒達の活気に満ち溢れていたここも、今は少し日常からぶれた空間の様に感じられた。


そんな、何だか非日常的な雰囲気に、コロネロは眉間の皺を一本増やす。


今彼は、すこぶる機嫌が悪い。


何かあったのかと問いただしたくなる程不機嫌なのだが、別に何かあったわけではない。


…何も無かったからこそ、彼は不機嫌なのだ。


実際、朝は逆にすこぶる機嫌が良かった。


だが段々と時間が経つにつれて、彼の機嫌は徐々に下降、低迷。


そして放課後のチャイムと共に急降下。


それに加えて、下校しようと向かった靴箱でバスケ部の主将に捕まり、拝み倒されてバスケ部の練習に顔を出さなければならなくなった。


その為コロネロの機嫌は、過去最低に悪い。


ふと、窓に映った自分と目があって、コロネロは深く溜め息を吐いた。


我ながら、その情けない面は何だコラ!と怒鳴りつけたいありさまだったのだ。







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