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恋の為なら頑張ります!@
 

家柄よし。
身体能力、頭脳ともにずば抜けてよし。
長身で体格もよく、容姿端麗(性格は少しきつめ)。
コロネロは、そんな誰もが羨むような存在。
望んだものが手に入らなかったことは無く、やろうと思ってできなかったことも無い彼は、簡単過ぎる世の中に飽きていた。
結果何もする気が起きず、現在彼は絶賛ニート真っ最中なわけだ。

「‥で、なんで俺またパシられてんですか!?これから仕事あるんですけど!!」
自分がニートであろうがなかろうが、スカルの仕事があろうがなかろうが、構わずくだらない用件でコロネロは彼をパシりに使う。
スカルは学生時代の後輩で、その頃から色々と理不尽なことを先輩のコロネロ達に強いられていた。
彼がどんなに文句を言おうと知らん振り。
余りに煩いと殴るけれど。
「うぐ‥。とにかく、俺もう行きますから。折角今日はツナと一緒なのに‥っ遅刻したら大変じゃないか‥!」
スカルは慌てて帰ろうとする。
が、コロネロに足払いをかけられてそれは叶わなかった。
「っ〜!?なにすんですか!!」
「煩っせーぞ!それよりお前にパシり以外の職業があったんだな、コラ!」
「パシりは職業じゃねー!!俺は司書です!」
「司書‥?ププッさすが根暗でムッツリなパシリにぴったりの職だな!そのツナって奴も、ムッツリ仲間か?」
「ツっツナを馬鹿にするな!!」
自分への屈辱的な言葉を否定するのも忘れて怒鳴ったスカルに、意地悪そうな笑顔が反応する。
「‥なんだ、恋人か?」
「こっ恋人、ではっないです、けどっ!いずれっな、なれたらいいなっ‥‥とは‥」
途端に真っ赤になりながら物凄いどもりようのスカルを見て、悪い笑みは深まる。
「よし、いくぞパシリ!」
「だから俺はっ‥て、どこへ行くんですか?」
もはやコロネロの表情は、悪魔の笑顔だった。
「お前の仕事場」
スカルは一瞬、心臓が止まったような気がした。





 



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