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reward


「なぁなぁ…スクアーロ」

「…」

スクアーロに話しかけてもスクアーロは剣の手入れに忙しいのか返事もこちらさえも見ようとしない。また話しかけても全然変わらない。しばらく見ていようかと思ったけどなかなか終らそうなので近寄って後ろから首に手を回す。


「スクアーロ…折角の休みなんだから俺に構えよ」

「あ?へなちょこに構ってる暇なんてない」

「ひど!!」


べりっと引き離され不機嫌な顔でスクアーロを見る。


「お前さぁ…折角リボーンから逃げてきてお前に会いに来たのに…ひどいだろぉ」

後からリボーンに何されると考えると怖い…でもそれでもスクアーロに会いたくて来たのに…


「知るか。お前が勝手に来たんだろうがぁ…」

「そうだけど…少しだけ…構ってくれても……って…全然聞いてねぇ!!」


スクアーロはそっぽをむいて全然こちらを見る気配もない。…この野郎…


「わかったよぉ!!リボーンのところに行けばいいんだろう!!」


これ以上無言でいても悲しいだけだし、そう思って部屋から飛び出そうとすると扉に近寄ったところでスクアーロが口を開いた。


「…ささっと終らせて来いよぉ」

「…へ?」


振り返ったけどスクアーロは相変わらず剣を見つめたまま。


「そいつとの終ったら構ってやるよぉ」

「…!!す、スクアーロ…」


スクアーロを見つめるとスクアーロはこちらを向いたと思うと立ち上がり、ディーノに近寄る。


「…ディーノ頑張れよぉ」

「…!!」


額にちゅっと音を立ててキスをされる。俺は嬉しくて抱きつこうとしたけどひょいっと避けられた。


「…スクアーロ…」


「がんばれよ。へなちょこ」


「…おう!!」



馬鹿にしたように笑われたけど嬉しくて笑顔で部屋を立ち去った。頑張ってリボーンと…


「来たかこのあほ面」

「ぐは!!」


扉を開くとリボーンが俺の居場所を知っていたのかすぐ攻撃を食らった。頬が痛いがへへっと笑いが消えない。


「…お前キモイぞ」

「はっ!リボーンキモイとか言うなよ!!で、今日は何をするんだ?」


「そうだな…お前の機嫌がいいからいつもの10倍だ」

「10ば……!!」


リボーンの言葉に青くなっていく。


「頑張ったらいいご褒美くるぞ」


「……はーい…」



END




あきゅろす。
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