ぷよ7ネタまつり
小サタン×ルルー
1、右足上段、後ろ回し蹴り
2、そのまま流れる様に左足上段蹴り
3、両手を地に着いて一回転、距離を取る
4、左腕にて上段ガード
5、右中段突き
6、右足を軸に回転、後ろに回る
7、左手首の確保、後

「チェックメイトだ」

軽く、その細い手首を握りあげて小さな声で囁いた。
その宣告にルルーが動きを止め、一瞬押し黙ってから大きく息を吐く。

「参りました、流石ですわ、サタン様」

その一言で互いの間に流れていた張り詰めた空気が霧散し、サタンは詰めていたルルーの手首を緩める。
大丈夫かと声をかければ、ルルーが僅かに頬を染めた。

「しかし意外でしたわ、サタン様がこんなに格闘に通じていらっしゃるとは」

言われてサタンは首を鳴らす。久しぶりに動かした体だが、ルルーとタメをはれるくらいには(とはいえ、生半可な実力では彼女には到底ついていけない)動いたことに満足して、腕を伸ばした。

「こう見えて私は一通り精通しているのだっ」

カラカラと楽しそうに笑うサタンに、ルルーがどこか幸せそうに目を細める。
ちょうど、今のサタンとは視線がほぼ同じ高さにあった。普段見上げているそれが近くにある新鮮さと、子供らしい表情に自然と笑みが零れる。

へんしんで小さくなったサタンは、意外にも格闘を戦闘の主体としていた。
理由を聞いたらなんでも、小回りが効いて動きやすいからだという。今でこそほぼ自分は動かずに魔力で大半を薙ぎ倒している彼だが、この頃は割と積極的に体を動かしていたのだと、彼はそう語った。

(本当はもうひとつ、素手で他人を殺す感覚が楽しかったとかもあるのだが、ルルーの手前それは伏せておく)

「しかし、久しぶりに思い切り体を動かせて良かったよ」
「そ、そうですか?」

言われて素直に嬉しかった。
ルルーとてそれは同じである。彼女と全力で組める相手などそうそういるものではない。ましてや彼女と同じ体格で手加減がいらない、どころか彼女を負かすほどとなると身近にいた試しがない。

(体格差にこだわらなければどこぞの名前がやたらと長い獣王の名を冠した博士がいるのだが。)

とにかく、そういったことで嬉しくあったのだが、何より、それと同じことを自分がサタンに与えられることが嬉しかった。

「サタン様のお役にたてるなら」

自分でないとできない。
これは魔導師であるアルルにもシェゾにも出来ないことだ。

いくらサタンに気に入られているからと言ってもアルルに格闘は無理だ。いくら自分の知らない闇を共有していようとシェゾも此処までは及ばない。

ルルーでなければ駄目な事実が、そこにはあった。



サタンが笑う。ルルーは目を細めた。

「また、相手をしてくれるか?」
「はい!!わたくしでよければ、喜んで!!」




(どうぞふたりだけの時間を)

‐‐‐‐‐‐‐‐

小サタンはすごく格闘をしてそうだなぁだったら萌えるなぁと思いました まる
で2人で組み手とかしてたらいいじゃないしかし格闘美女とかたまらんはぁはぁ。

だがこれの一番のメインはケーニヒルティーゲルなんとかシュテルンの存在を匂わせたことです(ななななんだってぇ)(嘘です)


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