ぷよ7ネタまつり
ドラウィハピセリ
「えぇ?美少女コンテストじゃないの?!」
ネス湖に高らかな声が響く。アルルにだまされたとわめく竜人の少女に、近くにいた金髪の魔女がため息をついた。
「あなたねぇ…ちょっと考えればわかりませんの?こんな偏狭の地で…」
やるわけありませんわ。
肩にかかった髪を払いながら言うウィッチにドラコが息をつめる。
「だいたいなんでアンタらもいるのよ紛らわしい!!」
「私はただ噂の幻の生き物を見に来ただけですわ!!」
「……て、ネス湖のネッシー?」
らしいと言えばらしいのだが、あまりに唐突なウィッチの意見にもう一度ドラコが押し黙った。
ネス湖のネッシーを見にだなんて、本気で言っているのか?
「……アンタ…いるって信じて…んだ…」
ぴくっ。
その言葉に今度はウィッチが黙り込んだ。からかうように笑顔を浮かべたドラコに頬をひきつらせる。
「なんですの?」
「いやぁーべつにぃー?ちょっと考えればわかるんじゃない?いるわけないって」
「なっ…!!」
完全に先程と立場が逆転してドラコがウィッチを笑う。プライドの高いウィッチがそれに反応しないわけがなく。
「何ですの!!」
「何よ!!」
だが、その一触即発の空気を文字通りぶちやぶったのは、今まで黙って成り行きを見守っていた鳥人で。
「ケンカしないでぇー!!!♪」
「ぎゃぁあああああ!!」
「おおおだまりなさい!!」
金切り声が空気を裂く。もはや凶器の声帯を持ったハーピーが叫べば、瞬間耳を塞いでのたうち回るふたり。
なんとも楽しくなさそうな愉快(?)な光景である。
さらにはそのやりとりを水面から覗いている影がひとつ。
「……ぐすん、ウィッチさんに言われた通りに湖の底でネッシーさんにお会いしてきたのに…上で私を置いてみんなで楽しそうにしてるだなんて酷いわっ!!」
なんとも賑やかな光景である。
そしてそんな様子を電車の窓から見送りながら、りんごとアミティはどこか生暖かい目をしていたのだった。
「…やっぱりアミティのとこの人(?)たちテンションが独特すぎるんですけど」
「えぇーあの人たちはあたしのとこじゃなくてアルルの世界の人(?)だよー」
「あ、そうなの?……アルルって何者?」
「………すごいねぇ」
(そんな彼女らは次にやっぱりゆかいな変態に出会うのであった)
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みんなできゃいきゃいバカやってる関係っていいよね!!
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