ぷよ7ネタまつり
※小サタン×大シェゾ※
※若干狂気系エロ※
※R-16※







油断、していたと言えばそうなのだ。その顔が至近距離に近づくまで気づかなかった。丸い瞳にのぞき込まれて初めて、自分の迂闊さに気づかされた。

見た目に騙されてはいけないと、知っていたはずではなかったか。心のどこかでは知っていた。だが、どこか油断が、あったのだ。

というか甘かった。そもそもこの距離への接近を許した時点で。



「…の剣よ!!」
「さすが、早いな」

シェゾは反射的に相棒を軌道上に呼び出した。さらりと靡いた髪が波動に舞う。
同時に距離を詰めていたサタンは感心したように一言言ってから一歩後ろに跳んで距離をとる。

右の爪先をトントンと地面に打ちつけて魔界の王子は口を開く。

「すごいじゃないか」
「……何が」
「私に距離を取らせた」

これは大きな変化だぞ、と笑いながら言う。少年独特の抑揚のある声が、いやにシェゾの癪に触った。

「欠片ほども嬉しくない」

今のサタンは少年の姿を模している。人間で言えば、14程度。対するシェゾは魔力もあがった成長した姿。これで互角かその前後と言われても嬉しくなど、あるわけがなかった。

「…むしろ腹が立つ…っ」
「ガキに誉められてか?」
「己の不甲斐なさにだよ!!」

言いながら練り上げられるだけの魔力を練って目の前の餓鬼にぶつける。普通なら子供相手にそんなことはしない。だが、彼は子供ではない。サタンだ。
サタンはタンッと、打ち続けていた右足のつま先を大きくならすと垂直にこれをかわした。

そして空中で弧を描きながら逆さまに目標を捉えると口の端を吊り上げる。
ニィ。と、ひどく楽しげな笑みだった。

そして無言でシェゾの背後に降り立つと、素早くその手を後ろ手に捻り上げ、口を塞いだ。

「っ!!」
「……いけないなぁ、魔導師が冷静さを欠いては」

おそらく、見た目と焦りからの動揺がなければ、この状態でやり合った場合のシェゾの勝率はゼロではない。
むしろかなりイい線までいける筈なのだ。

精神面の成長は経験を積まねばできないが、多分この魔導師の弱点はそこだ。

精神面の成長は意図的に絶ってきたのだろう。
まぁ無理もないと言えば無理もない。闇の魔導師なんて、まともな精神状態でヤっていたら百年で精神が病む。正常を保つために回すのすら難しい。
むしろ今でも他人との交流を計れている時点で、彼の精神力は相当のものなのだろう。本当は。

だからこそ、サタンも気に入っている訳なのだが。

「そうだ。せっかくだからこのままお前の精神力強化をしてやろう」

不意に、シェゾを締め上げたままサタンがそう言い出した。
せっかくだ。この外見を利用してシェゾにおもしろ楽しく修行をつけてやろうと、ひどく楽しそうな笑顔でのたまうサタンに、腕の中のシェゾが抵抗を見せる。

「…っ、ん!?」
「平常心平常心」

だがそれすらもまとめてねじ伏せて、サタンは少年の姿のまま魔力を練り上げた。
細い腕に似合わない力にミシリとシェゾの腕が悲鳴をあげる。

まるく大きな瞳が紅く、シェゾの視線を射抜く。姿こそ幼いが、それは紛れもなく魔王のものだった。

「さて、はじめようか?」






手は後ろ手、体はうつ伏せ、口の自由はそれなりに奪うが敢えて魔力は奪わない。

シェゾの手を拘束しているのはサタンの魔力だ。練り上げた魔力を鎖状にして縛り上げる。口にも同様、空気の塊に似た魔力を押し込んでおけば、空気は通すが閉じられない状態で固定されたままになる。

魔力を奪わないのは、抵抗の手段を与えてやることで、敢えて無駄だということを痛感させるため。もっとも、今のシェゾなら本気でやればなんとかなるのだが。

とにかくその状態でサタンはシェゾを床に転がし。




「……ご気分は?闇の魔導師様!!」
「ッは、ぁ!!」

笑い声とともに水音が響く。ずちりと、水と空気が擦れる音はシェゾの下肢から響いていた。

人の精神に攻撃するならどうすればいいかなど、サタンには分かり切っている。とかくシェゾのようなプライドの高い奴など簡単だ。

犯してやればいい。

男に、ましてやこんなガキに、身体を好きにされる屈辱、与えられる快感は正常な思考と集中力を乱させる。
サタンに腰を引き上げられ、獣が餌を喰うような体勢で、魔王に、喰われる。

気分がいいわけがなかった。

「はっ…ぁ、かっは…!!」
「ん?どうした?」

良いわけなぞないのに、自由を奪われた体は律動に反応し、口からは意味のなさない音しか出ない。

「ぁ、あッ…あ゛ぁッ!!」

閉じることの出来ない口の端を涎が流れ、サタンに弄ばれる自身からも液が垂れた。

「あはっ、随分と悦さそうじゃないか!!」

シェゾに深く腰を埋めたサタンが笑いながら囁く。シェゾの感じているだろう屈辱が手に取るようにわかる。何せ全て自分の手の中なのだから。

「ガキに犯されてこんなに身体をヒクつかせてそんなに良いか?なぁそんなに良いか?!」
「はアッ…っんぁ、あ、はっ…!!」
「ほら、こんなに、あちこち、だらしなく零して!!」
「あ゛?!…ッぁ、がっ…!!」

成熟したシェゾの身体は予想以上に良い反応をしていた。その身体を子供の肉体で犯す。そして、その行為は互いの精神に影響を及ぼしていた。屈辱と興奮、焦りと歓喜、快楽に狂気。

「ぁ、あ、アぁ、はっ…!!」
「いい格好だな闇の魔導師!!」

ぐちりと淫猥な音を響かせたシェゾの身体は限界に近づいている。だがサタンは止める気はない。いつも以上にサタンに容赦がないことにシェゾは気づいていた。
外見は精神にも影響を及ぼす。魔王が昔どんな生き方をしていたのか知らないが、その狂気性は今の姿にはあまり見られないものだった。

「あはっ、気持ちいいのか?なぁ?」

そんなことを考えられると言うことはまだ自分は冷静なのだろうかと思ったが、おそらく違う。

「ぁ、あっ、はあぁ…っ」

身体はもう完全に反応してしまっている。それでも堕ちないように、意図的に内側に切り取った精神が第三者的に分析をしているだけだ。
同時に、この状況の解決方法を悟る。そしてそれが無理なことも。

要するに本気で集中して抵抗すれば逃げられるのだ。それはサタンも言っていた。

だがもはや正常な思考力は残っていない。まともに外界と接したら一瞬で快楽に溺れるだろう。だから、あとは。




「ぁ、あぁっあああああっ!!」
「あはははははっ!!」



あとは、この王子様が飽きてくれるのを待つだけ。
それまで自分の精神をもたすためには、もう。

その思考に気づいたか、サタンが小さく目を細める。
そう、それだ、その反応だ。
その精神の守り方は精神の成長を絶ってきたシェゾにだからこそ出来るもので。

「なるほど?考えたな、シェゾ?」
「は……ぁ、ぁ、あ」
「じゃあお望み通り、飽きるまでヤってやろう?」

今までサタンが触れたことの無い抵抗。どんなに虐めてもどれだけいたぶっても壊れなかった人間。

忘れかけていた感情は、子供の瞳を狂気に染めた。



(天国と地獄、精神力と包容力)

(見た目は精神にも影響するのだと)
(忘れていたわけではない)


「ぁ、ァアあぁ―――?!」
「はは、ははははっ!!」

(重なる声、重なる身体、重ならない心)
(さきに壊れるのは、どっち?)
‐‐‐‐‐‐‐‐
小サタン×大シェゾを真剣に考えたらなんかひどいバッドエンドになった件←
むしろエンドレスですがwww


シェゾって諦めが悪いように見せかけて切り捨てんのも早そうな。精神力は実は誰よりもあると萌える。ただしその大半は「気が狂わない」ために使われているので結果精神弱いと思われがちてかいいなぁと。

で。サタンは子供のころは今以上に鬼畜で分別がなかったと萌える。狂気というか子供ならではの残酷性。

最後に、直接的な表現がないから表でいいやとか思っている。

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