ぷよ7ネタまつり
大レムレス×大フェーリ
さん、にぃ、いち。瞳を開く。

普段よりはるかに高い視界。高揚する感情。湧き上がる魔力。それらすべては全て自分のモノである。

そして目の前にはましろの光。

「……いいんじゃない…?」


ぽつりとただ呟いた。見える。観える。視える。

大会のメダルが叶えられなかった願いの力を、この世界でフェーリはあっさり手に入れてしまったのだ。高ぶる感情を内に押し込めただ静かに笑う。

肉体の成長。魔力の併走。即ち愛する彗星の魔導師にいま、追いついたことになる。

成長は外見だけではない。内面にも影響を及ぼした。
視えるのだ、いつも以上に。運命が詠める。それは確かな感覚として。

これは間違いなく、先の未来でフェーリが手にすることの出来る感覚。

「レムレス、先輩」
「うん、もう変身には慣れたかな?」
「………えぇ」

ぽつりと呟いた彼女の声には絶対の自信が含まれていた。少女である彼女の持ち得なかったもの、欠けた不安。
背伸びをするためのハイヒールはもう、要らない。

レムレスはその様子に満足げに笑みを深めてから、黙って手を差し出した。彼の纏う白い服は光の証。対するフェーリが纏うは闇色。

しかしそんなものがなんだという。行き過ぎたコントラストはもはや完成であることの証。

そう、誰にも邪魔は出来ないという証!!




「………怖くないよ?」

甘く囁かれた声に答えが見えた。
フェーリは、出された手を取らずにレムレスの頬に触れた。
彼が屈まなくとも届く位置にそれはあった。

「………運命だわ」
「そうかもしれないね」

ぽつりと囁いた言葉を肯定されたのは、はじめてだった。
それの意味するところはつまり。



(ああ今なら背伸びをすればきっと、唇まで届いてしまうのだわ)
‐‐‐‐‐‐‐‐
大フェーリの美人さたまらん。
レムレスはフェーリの成長を見守ってて、彼女が大人になれたときはじめてその手をとってくれるんだと萌える。



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あきゅろす。
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