みんなでお買い物・上
今日は両親が旅行に出てってから始めての休日。聞こえはおかしい気もするけど。今回は珍しく全員が休みでみんなそろったからどこかに買い物に行こう!ということになった。
もちろんティエリア、ハレルヤ刹那は強制的に。そして来たのがここ、最近できたばかりの大きなデパート。久しぶりにみんなでのショッピングに一人ひそかにテンションは上がりまくっている。
「じゃあまず何見ようか。一人ずつ意見言えー」
「わたし服と食品類見たい!」
「僕は任せるよ」
「……ガンダム…」
「書店にいます」
わかりやすい個人主張。
「アヤカ、服は分かるが何だよ食品売場って。普通こんなでかいとこ来たら雑貨とかじゃねえのか」
「だって今冷蔵庫の中何もないよ?ハレルヤが夜食にいろいろ持ってくから」
「う…」
「へぇ、ハレルヤそんなことしてたんだ…」
「あーもう話がすすまねえ!じゃあアレルヤは刹那とティエリアと一緒におもちゃコーナーと書店。俺とハレルヤとアヤカは服見に行くぞ!」
相変わらず協調性のないわたし達をまとめるのはロックオン。でもその決定に不満を持つ人もいた(案の定というか何というか…)。
「何で俺も行かなきゃなんねぇんだよ!」
「文句言うなハレルヤ。こんなに人がいるのにバラバラになったら後が大変だろ。お前はセンスがいいんだからアヤカの服選んでやれ。ティエリアも、睨むなよ。確かおもちゃ売り場の隣に書店があったはずたぜ」
さすがわが家のお兄ちゃん兼お父さん(お母さん?)。的確でみんな何も言い返せないみたいだ。
「わかったよ。じゃあ後でメールするね。行こう刹那、ティエリア」
二人は渋々アレルヤの後をついて行った。端から見たらホントに兄弟みたいなんだよねー。ここに片割れいるけど。
「よし、じゃあ俺らも行くか!」
「はぁい!」
「……チッ」
あ、ハレルヤ舌打ちしやがった。
*******
「うわ、すご…っ」
「ホントにすげえな。この階全部服売場だろ?」
「この量はありえねぇだろ…」
もう感嘆の溜め息しか出てこないほど凄まじい量の服達が並んでいる。そのうちの一つの店に入って見てみると、かわいらしい服がたくさん。
「アヤカ、これとかどうだ?」
「かわいいー!」
ハレルヤが差し出したのは、白と黒のフリルがついたスカート。モノクロが好きなわたしに合わせたものだ。もうひとつはピンクと白の落ち着いた感じのチュニック。
「とりあえず試着してこい」
「うん!」
わたしはハレルヤに渡された服を持って試着室へ駆け込んだ。サイズもピッタリ!
………何でサイズわかるんだろ?
「おーいいじゃねぇか」
「さすがハレルヤ!センスいいっ!」
「よし、次はこれな」
「え、まだ着るの!?」
その後わたしは何度も試着を繰り返した……
「(こいつ、基本何でも似合うから合わせんの楽しいんだよな…)」
ヤンキー兄ちゃんは着せ替えがすき
(そろそろやめて…)
(よくハレルヤこの女の子用の店入れるな…)(てか早くこいー!)
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ロックオン、店の前で放置プレイ←
みんなでショッピングは続きます
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