短編 魔ー5 席についてどんどん注文していくニセモノたち。見れば見るほど気持ち悪い! オレの方はともかく、ラフトの方がありえないくらい上品に振る舞ってないか? 「そろそろだな。」 そう言ってラフトは席を立ってニセモノたちの方に歩き出した。 オレも慌ててついて行く。 「おいラフト、ずいぶん羽振りいいみてぇだな」 ベータに変身してるラフトがニセモノに声をかけた。 「君は・・・」 「クラスメイトの顔も忘れたのか?」 「えっと・・・」 「わかるわけねぇよなぁ。リターン!」 ラフトが解除の呪文を唱えるとオレたちの姿が戻った。 「うげっ本物!!」 ニセモノのオレが叫んだ。 「うっとおしいからてめえらも戻れ!!」 ラフトがニセモノ二人を指差して変身を強制的に解いた。 おっさん二人っ!! 「てめえらっ俺様の名前を汚した事後悔させてやる!!」 「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ――っっ!!」 1人が勢いよく逃げ出す!! 「待てっ稲妻キ――クッッ!!!」 とっさにオレはそいつに飛び蹴りをくらわした。 「うぎゃっっ」 命中!! ゴギュッとか普通はありえない音がした気がしたな・・・・・ ま、気にしないっっ [*前へ][次へ#] [戻る] |