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可能性のある未来について(ネウロ)


「おにいさん何してるの?」


「ム…、人間の子どもか。散れ」


その大きいおにいさんは電信柱に横に立っていた。うちのお兄ちゃんよりかっこいい。どうやったらこんな立ち方ができるんだろうと思って電信柱に片方の足裏をつけてぴょんぴょん跳んでみたけどおにいさんみたいには立てない。


「何をやっているのだ」


「えっとね、おにいさんみたいに立ってみようと思ったんだけどなまえにはムリでした!」


先生に当てられたときみたいに手をピンと伸ばして大きな声で答えた。するとおにいさんは目を丸くして私をじっと見た。おにいさんの目は綺麗な緑で私もこんな目が良かったなぁと思う。


「フム、そう言えば人間はこの立ち方が出来なかったか」


おにいさんはすたっと地面におりた。うちのお兄ちゃんより大きい。


「おにいさんは人間?」


「いい質問だな。我が輩は人間ではない」


「ふぅん?すごーい!ねぇ、おにいさんまた会える?」


「恐らく会えないだろうな」


「つまんないの!おにいさんなまえは?」


「脳噛ネウロだ」


「ネウロおにいさん!わたしは笹塚なまえ。バイバイ!」



可能性のある未来について考察する
(なまえ、嬉しそうだな)(お兄ちゃんよりおっきなお兄さんに会ったの!電柱にこーやって立ってた)(……よく分かんねーよ)



一度魔界に帰ったネウロがもし過去に来ちゃってたら〜な話。よく考えたら未来はあるけど過去に飛ぶことはないね!!


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あきゅろす。
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