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写真(L)
竜崎こと世界の名探偵Lは私の想い人です。


「竜崎、こぼれてます」


ムシャムシャとパイケーキを頬張る竜崎。


机に散らばるカス。


「あぁ・・、放っておいて下さい。後でワタリが・・・」


「待てません」



潔癖症なわけではないけど、見ていて放っておける光景ではなかった。



ティッシュを探すけどちょうど切れていて、仕方ないから自分の鞄からティッシュを取り出した。



「・・・・あれ、落ちましたよみょうじさん」



松田さんに何か拾われた。


え、と振り返ったら中身を見ている。



通勤に使っていた(今はホテルに寝泊まりしてる)赤いパスケースだ。



「あ、写真?」



「え!?やだ松田さん!見ないで!!」



松田さんからパスケースを取り返そうとしたら一番見られたくない人に写真を見られてしまった。



「・・・・これは?」



竜崎は大きな目をカッと見開いて私を見返す。



「・・・・・・・・・」



もちろん貴方です。


パスケースには『L』の文字が書かれたパソコン画像。



だって本人は写真に撮れないから。



でも私の必死さを象徴するようなこの写真を彼にだけは見られたくなかった。



「答えられないんですか?」



「その『L』の文字が大好きだったんです!」



半ばやけくそに言った。



「そうなんですか。言ってくれればこんな写真いくらでもあげますよ」



ポイッとパスケースを投げ渡される。



私の気持ちまで投げられたみたいで悔しくなった。



(こんな写真一枚で必死になってた私って一体・・)



それでもやっぱり『L』の写真は捨てられなかった。








「なまえさん」


「はい?」


パシャ☆



「「・・・・・・」」











次の日の竜崎のデスクトップには変な顔した私がいた。



「なまえさんだけ私の写真を持ってるのはズルイです」



彼には全て・・・あの写真の真意も、バレていた。
やっぱり竜崎は、腐ってもLなのだ。





写真
結局最期まで彼と一緒に写ることは出来なかったけれど



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