「お前のその笑い方キライ」
なんて言われたのは彼の部屋で、まだ世界を壊すつもりなのか、と問われた後だった。
その笑い方、なんて言われても困ってしまって苦笑すると、今度は
「それはキライじゃないよ」
と来る。
「何ですか今日は」
「何って?」
「キライだの何だのと。何が言いたいんです」
いつもと違う上から見た物言いに戸惑って訊ねてみれば、彼は少し嬉しそうに微笑んだ。
「骸いつも余裕ぶってるから、困らせたかっただけ」
「ぶってるって……、まぁ良いでしょう」
ため息を一つ落としてから、距離を詰めて両手を絡め取る。
「むく……、んっ」
口付けを落とすと真っ赤になったその顔に満足して、努めて綺麗に笑った。
「さぁ綱吉君、反撃と行きましょうか?」
end*
優位に立ってみたいツナと、軽く乱されたペースを取り戻そうとする骸のお話。