本当は、時間の許す限り甘い空気を堪能していたい。
見回りも、書類も放っておいて綱吉だけを側に置いて。
でもそんな無責任な事をすれば巡り巡って綱吉に非難が行く事は目に見えているし、他人に任せる方が時間を食ったりする事も予想される。
つまりは、直に見回りに行かなくてはいけないわけで。
「つなよ……、!」
綱吉、と呼び掛けたところでけれど肩にフワリとした物が触れて途切れた。目を向けるとハチミツ色のふわふわの髪が視界いっぱいに広がる。綱吉が僕に寄り掛かって来ていた。
「ヒバリさん……もうちょっと、だけ」
……何だろうこのグッとくる感じは。分からなくて、とりあえず衝動のままに綱吉の肩を抱いてそっと額に口付けた。
「ひゃっ」
それに真っ赤になって俯くから、余計ソワソワして落ち着かない。
「……可愛い」
真っ赤な顔のままでニッコリ微笑むから。もう少し、あと30分ぐらいなら、良いよね。
……なんて。僕の我慢は、アッサリ崩された。
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某サイト様でのチャット中に上がったネタより。
雲雀さんが若干ヘタレたのはなぜかしら(?ω?)