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大人ディノツナ 8/8

!CAUTION!
ものすごく趣味に走ってます。
ツナが酒乱です。
にゃーにゃー言ってます←

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久しぶりに自らボンゴレへ出向いたと言うのに迎えの一人も居ないとは、キャバッローネを軽く見られているのだろうかと多少不安に思ってしまう。
前回来た時は確か獄寺がツナの代わりに出迎えた筈だが……。
側近の出迎えから迎えゼロになるとは幾らなんでも不自然だ。

「何かあったか……?」

嫌な予感がしてボスの部屋へと向かう足が速まる。
外の警備が通常通りだった事を考えると襲撃等ではないだろうが……内部で何か?

「ツナ!」

常より手薄な警備を抜け執務室の扉を勢いよく開ける。
しかしその瞬間、俺はビタリと固まった。

「……はれー?でぃーのしゃんっ」

「………な、何だこれ」

言うなれば死屍累々、といった所だろうか。獄寺始めとする部下達が折り重なる様に室内で倒れていた。その中央のデスクに座すのが、ボンゴレのボス、沢田綱吉なのだが。

「もうそんな時間れすか〜お出迎えれきなくてごめんにゃ〜」

「……にゃーって……、酒飲んだな?」

「えへへ」

そのボスは完全に酔っ払っていた。回らない呂律で謝られても誠意は伝わってこないぜ。

「えへへってお前なぁ……」

呆れてため息を吐くと、一変してプクッと頬を膨らませたツナが近くに転がるワインボトルを徐に取り上げた。

「オレは悪くないれすよ。無理矢理飲まされたんれすから」

「誰にだ?」

「りぼーんれす、でぃーのしゃんも断れないれしょ?」

「……はは、あいつか」

て言うか、実力行使でボトル突っ込まれた事あるな……。遠い目をしていたらキュポンッと小気味良い音がして、コルクを抜く音だと認識すると反射で手を伸ばした。

「もう止めとけ」

「あ…っ」

ツナの手からボトルを奪うと洩れた残念そうな声に、こちらが悪い事をした気になるのは何故なのか。非難めいた目を向けられてついうっと唸る。
酒に酔うとツナは色んな意味で質が悪くなるから扱い難い。甘えた声を出すかと思いきや酒を奪われれば容赦なく力ずくで取り返しに来たり。

「にゃー取られちゃいました〜」

だが俺の手から奪い返す気はないのか、そのままへらりと笑顔を見せるのに拍子抜けした。

「……取り返さねぇのか?こいつらからはそうしたんだろ」

「まだでぃーのしゃんとりぼーんには勝てないれすから」

笑顔のままの言葉に隠れた野心と自信。まだ勝てない、要するにいずれ上回る気でいると言う事か……。

「成る程な……」

「にゃ?」

リボーンの奴、まだ俺をガキ扱いしやがって。けどま、忠告は有り難く受け取っておくぜ。

“うかうかしてんなよ”って事だろ?



「……とりあえず酒抜けるまで居るからもう飲むなよ」

「にゃっ」

「……飲む気だったのか」







end

にゃーにゃー言わせたかっただけなんですすみません。
でも後悔はしてない。





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