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ムク←←←ツナ
見ようによってはスレツナ?















君の気持ちを疎ましく思っていた。
酷く不愉快になる子供染みた体温。
邪気のない笑い方には嫌気がさす。
受け入れる等と見当違いな言葉に吐き気がした。

憎い。
マフィアなんて。

「…お前が、マフィアの俺を憎むと言うなら
俺はマフィアになる。」

「そうすれば…お前の中に、在れるから……」

君は馬鹿ですか、と吐き捨てれば困った様に笑うから心が騒ついて仕様がない。

「憎まれても良い、お前の心に根を張れるなら。ふふ、俺、結構性格悪いよね」

何を、と思った。何を言って何を思い何を見て笑う。
眩暈がした。眉間を押さえる。彼が、どうしたの、などと問うてくるものだから「君のせいです」と言ってやった。
彼は嬉しそうに微笑んだ。

「種は届きましたか?」

馬鹿馬鹿しい。

「枯れない様に、時々水をやりにくるよ」

下らない。

「骸、俺を憎んで、育てて」

グラグラと視界が揺れる。

「あいしてるよ、」

彼がグローブを嵌める。濁った光を宿して唇に弧を描いて。

「でも出来るなら」

胸が何故かキシキシと軋んだ。



「Mi ami.」



“俺を愛して”

僕の中の彼の種が、芽を出した。






end*






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