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ドン・ボンゴレの執務室。その執務机を挟んで向かい合うは部屋の主であるドン・ボンゴレ沢田綱吉と、霧の守護者である六道骸。
骸は手に持ったファイルを閉じると一つため息を吐いた。

「また潜入任務ですか」

たった今綱吉によって言い渡された任務は危険度の高い長期のものだったのだ。骸のため息を受けて綱吉は困った様に微笑む。

「お前程の適任者は居ないだろ?危険度高い分報酬も弾むからさ」

その提案に骸はゆるく首を振って、苦笑を返す。

「危険なんてどうでも良いんです。ただ、長期間君に会えない事がネックだ」

「……」

「そうだ。でしたら無事遂行した暁には僕とデートして下さいませんか?」

骸の提案に、今度は綱吉がニッコリ微笑み。

「却下。つべこべ言わず行ってこい」

「即答なんて酷いです」

少しは考えてくれても、と食い下がる骸に、無言で綱吉はグローブを嵌めて見せた。これ以上会話する気すらないらしい。その威しに骸は眉を寄せて再びため息を吐き、分かりました、とボスに背を向ける。

「骸」

そのまま執務室から出ようとドアノブに手を掛けた時、名を呼ばれたのに不機嫌なまま振り返り。

「まだ何か…、!」

「いってらっしゃい」

その瞬間、頬に不意打ちのキス。

「…綱吉君」

大空の眩しい程の笑みに、それだけで骸は頑張ろうと思えたのだった。

「行ってきます」



飴と鞭は使い様。







end*

むーちゃんとの萌えトークからネタ頂きました(笑)



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あきゅろす。
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