SS
リボツナ+5?+α 3/4
ペンを器用にクルクルと回しながら、ため息一つ。
「ねぇリボーン」
「なんだ」
「休みが欲しいんだけ」
「駄目だ」
「………」
言い終わらないうちに却下されて、綱吉は幼い顔がより幼くなるスキル、頬を膨らますを発動した。守護者達なら一発で落ちるその行為を、しかしリボーンは綺麗にスルーしてもう一度駄目だと無表情で言ってのけた。
「…なんで」
「テメェそれ本気で言ってんならシメるぞ。どんだけ仕事溜まってると思ってんだダメツナが」
「怖!目がマジなんですけど」
シメるの言葉に綱吉は最早条件反射で身震いし、氷点下の視線から目を逸らす。スカルの様にはなりたくない。
「半日で良いからさ」
「駄目だ」
「5時間!いや3時間…2時間!!」
尚も言い募る綱吉に眉を寄せ、リボーンは訳を問う。
「京子ちゃんの誕生日なんだ……今年はハルや黒川達とこっち(イタリア)に来てるらしくてさ」
だから…と呟いてリボーンを窺い見る綱吉に、ため息を漏らして。
「……5時間だけだぞ」
「やったー!ありがとうリボーン!!」
「!」
了承したと同時に飛び出して抱き着いて来た綱吉に、不覚にも動揺してしまい。
「京子ちゃんに会えるー!」
「…おい!」
そのまま踊る様な足取りで執務室を出る綱吉に反応が遅れてリボーンは止める事が出来なかった。
「チッ。……獄寺にでもやらせるか」
だが残された書類を前に呟くリボーンの口元は、心なしか少し持ち上がっていた。
end*
こんな祝い方も有りか?
Buon compleanno京子ちゃん!
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