手を繋いで歩く。
それだけで特別を感じられるから、この時間が好き。
「綱吉。何笑ってるんだい」
「へ?俺笑ってました?」
「うん」
ヒバリさんに指摘されて、顔を引き締めようとしたけど無理だった。だって
「一緒に帰るの嬉しいんです」
ヒバリさんは群れるのが嫌いなはずで、なのに俺とは一緒に行動するだけでなく手まで繋いでくれてる。
「幸せだなぁって、思って」
にへら、と更に笑みが濃くなった俺に、ヒバリさんがデコピン。
「いだっ!な、なにするんですか」
「…そんなことで幸せだったら、これから先どうなるの」
「……へ?」
その意味に気付いて慌てる俺に、ただ笑ってヒバリさんは手を握り返してくれた。
end*
短すぎた…かな?