SS
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「ヒバリさんって、人間ですか?」
「……は?」
唐突なこの失礼極まりない発言に、トンファーを引き抜いた僕の対応は正しいと思う。
「ひっ!す、すみません!えっと、そうじゃなくて……」
わたわたしながら言葉を探す君。
「ヒバリさんって、強いし、格好良いし、俺とは全然違う人間みたいだなって…」
ダメツナの俺と比べられたら迷惑ですよね、なんて自分で言ってしょげたその頭にため息を落とす。
「僕を君達草食動物と一緒にしないでくれる」
「すみません」
「……人がそれぞれ違うのは当たり前の事でしょ。僕だって君の様にはなれないんだから」
「………ヒバリさん」
なんで僕がこんな事、と吐き捨てた背後から、加減なく腰に飛び付かれて危うく転倒仕掛けたのを踏ん張った。
「ちょっと…っ」
「ヒバリさん!」
叱ってやろうと振り向けば、珍しく綱吉が声を遮ったものだから黙ってしまう。
「大好きです!」
「!……君って子は…」
ギュウッと僕の腰にくっついて、頭をグリグリと押し付けてくるその様が堪らなく愛しく思えて。
「君はそのままで良い」
「何か言いました?」
「いや。好きだよ綱吉」
柔らかい髪にそっとキスを落とした。
end*
バカップル(笑)
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