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ディノツナヒバ 2/9


放課後屋上に行け、とリボーンに言われた俺はその通り渋々屋上に向かっていた。ちなみに一人で来いと言われたので山本と獄寺君には先に帰ってもらった。

「何だよリボーンのやつ。わざわざ呼び出すなんてすごい嫌な予感するんだけど」

そして大抵悪い予感って言うのは当たるんだよね。

ギィ、と屋上の扉を開けると俺の目に飛び込んで来る二つの人影。

「ヒバリさん!ディーノさん!」

二人は武器を構えて睨み合っていた。既に二人共結構ボロボロだ。と言うことは…やっぱり、少し離れた所にロマーリオさんも居た。

「よぉ、ツナ!」

「…綱吉」

気付いた二人に名前を呼ばれる。ディーノさんはいつもの笑顔で、でもヒバリさんは、なんか機嫌悪そう…。

「しゅ、修業ですか?」

「ああ。ツナもやるか?」

「え?!い、いや…」

爽やかな笑顔でそんな恐怖のお誘いしないで下さいディーノさん。

「君は何しに来たの」

「俺は、リボーンに言われて…」

不機嫌そうなまま問われた言葉に答えた瞬間、ヒバリさんが口角を上げた。

「なら、君は加わるべきだ」

「えぇっ?!」

「その通りだぞ」

不意に増えた声に視線を向けると、いつの間に現れたのかロマーリオさんの肩の上にリボーンが居た。

「リボーン!どういう事だよ」

「オメェも加われっつってんだ。その為に呼んだんだぞ」

「なぁっ!」

「嫌だっつうならあいつらから逃げてみろ」

ニッと笑ったリボーンを見て直感する。闘いを邪魔されてヒバリさんが不機嫌になった所で俺の投入、そういう事か。わざとアポ取らなかったんだ。
だって俺が参加って聞いてヒバリさんは俄然やる気になったみたいで目が爛々としてる。
助けを求めてディーノさんを見れば、

「鬼ごっこかぁ、懐かしいな。昔は俺も狼とかとさせられたもんだぜ」

なんて言われて俺は閉口した。狼っておいおい…。

「じ、辞退って選択肢は…」

「ねぇぞ」「ないね」「ねぇな」

綺麗な三重奏で俺の参加は強制決定した。それぞれの素晴らしい笑顔が憎らしく思った、何の変哲もないとある放課後の出来事。

「待ちなよ綱吉!」

「逃がさねぇぜツナ」

「ヒィィ!!」







end*

その後の展開の方が面白そうだ(笑)




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