[携帯モード] [URL送信]

SS
リボツナ 2/8


「言え」

「い、嫌だ」

さっきからずっとこの繰り返しだ。
何を押し問答しているのかと言えば、『好き』を言うかどうかっていう下らない事だったりする(口にしようものなら蹴飛ばされるけど)。
幾らリボーンの精神年齢が俺より遥かに高いからと言って、外見はまだ小学生ぐらいになったとこ。それって犯罪くさいし、相手がリボーンなだけに気軽に「はいはい好きですよー」なんて流したりすればそれこそ酷い目にあわされる。そして何よりこっ恥ずかしい。
そういうわけで気軽に言う事もできず拒否してるってわけだ。

「往生際が悪ぃな」

「なんとでも言え」

ため息をつくリボーンに一瞬諦めるのかと思ったら、とんでもない、こいつ銃を取り出しやがった!

「えぇ?ちょ、ちょっと」

「オメェは一回死ななきゃ分かんねぇだろ」

ピッタリ照準は俺の額。そこまでするか?

「ま、待って、言うよ!」

「遅ぇな」

リボーンは可愛らしいボーイソプラノで「愛してるぞ、ツナ」などとキザな台詞を言ってのけ、その唇に子供らしくないシニカルな笑みを象った。

「死ね」

死神の死刑宣告はなされた。
かくして俺は、いつだってコイツのお望み通りに動かされるのだ。

ズガン―――!







end*

書くのすごく楽しかった(笑)




[*←][→#]

8/13ページ

[戻る]


あきゅろす。
無料HPエムペ!