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リボツナ 2/8
「言え」
「い、嫌だ」
さっきからずっとこの繰り返しだ。
何を押し問答しているのかと言えば、『好き』を言うかどうかっていう下らない事だったりする(口にしようものなら蹴飛ばされるけど)。
幾らリボーンの精神年齢が俺より遥かに高いからと言って、外見はまだ小学生ぐらいになったとこ。それって犯罪くさいし、相手がリボーンなだけに気軽に「はいはい好きですよー」なんて流したりすればそれこそ酷い目にあわされる。そして何よりこっ恥ずかしい。
そういうわけで気軽に言う事もできず拒否してるってわけだ。
「往生際が悪ぃな」
「なんとでも言え」
ため息をつくリボーンに一瞬諦めるのかと思ったら、とんでもない、こいつ銃を取り出しやがった!
「えぇ?ちょ、ちょっと」
「オメェは一回死ななきゃ分かんねぇだろ」
ピッタリ照準は俺の額。そこまでするか?
「ま、待って、言うよ!」
「遅ぇな」
リボーンは可愛らしいボーイソプラノで「愛してるぞ、ツナ」などとキザな台詞を言ってのけ、その唇に子供らしくないシニカルな笑みを象った。
「死ね」
死神の死刑宣告はなされた。
かくして俺は、いつだってコイツのお望み通りに動かされるのだ。
ズガン―――!
end*
書くのすごく楽しかった(笑)
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