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ゴクツナ 2/1


「あー、雪が降りそうッスね」

厚い雲に覆われた空を見上げて獄寺君は呟いた。

「そうだね。どうせ寒いならいっそ降ってくれた方が良いかも」

それに答えると、珍しそうに顔を覗き込まれる。

「…意外ッス。なんとなく十代目って、寒いのとか苦手なイメージがありました」

「苦手だよ。でも、同じ寒いなら綺麗な方が良いから」

獄寺君に向かってニッコリ笑ってから、それに、と続けた。

「獄寺君と一緒なら寒さも半減するんだよ?」

「……!!そ、そうッスか…」

顔を真っ赤にした獄寺君がごまかすように吐き出すタバコの煙が、冬の空気にゆっくり溶けてゆく…。
雪が降るにはもう少しかかりそうだ。







end*

甘い…!
獄綱はピュアなイメージです*




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