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ディノツナ 1/27
煌めく金糸の隙間からブラウンを覗き見て、そっと笑みを溢す。
「何笑ってんだ、ツナ?」
するとふっと書類から目線を上げて、ディーノさんは微笑んだ。
「何でもないです」
「ホントか?」
「はい」
仕事をするディーノさんはカッコイイ。普段の余裕の表情が引っ込んで、とても真剣な顔付きになるから。ついつい見惚れてしまう。
それにその瞳は…。
「……なぁツナ。やっぱりそんなに見詰められちゃあ集中出来ねぇよ」
「あ!ごめんなさい」
苦笑されて慌てて謝罪して目線を外すと、ディーノさんは書類をデスクに置いて立ち上がった。
「ん、可愛い弟分に見られてると緊張しちまうからな」
「緊張ですか?」
「ハハッ。可笑しいか?」
「いえ…、意外です」
正直に答えると、ディーノさんは人懐っこく笑ってそうかと頷く。
そのまま俺の側まで来たかと思うと、ポンポンと頭を撫でられた。その手には、俺が大好きな甘いお菓子。
「ちょっと休憩。ツナも付き合うだろ?」
「…勿論です!」
もう一度ブラウンの瞳を見つめて、その甘いお誘いに俺は迷わず頷いた。
(ディーノさんの瞳は、お菓子にぴったりなカフェオレみたい!)
end*
日本に来たディーノがホテルとかで持ち込んだ仕事をしてる、それを見ながらツナがカフェオレみたいだなぁ、なんて思う。
内面的にもディーノさんは身内に甘いですしね。
そんなほのぼのなお話でした*
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