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SS
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「肉まんが食べたい」と彼が言うので、二人でコンビニへ買い物に来ていた。
彼は先程からご機嫌で、僕が持つカゴへお菓子やらジュースやらを投入していっている。
…いつもこんなに食べてるんですかねぇ、少し心配です。

「骸!」

「はい?」

少し離れた位置から弾んだ声で名を呼ばれて応じれば、彼はサラダが置いてあるコーナーに立ち止まっていた。そのまま動く気配がないのでこちらから近寄ってみる。

「…ん?」

と、彼がある一点を見ていることに気が付いてしまって表情が固まった。

「まさかとは思いますが…綱吉君?」

「骸!」

念の為に確認を取ると、さも嬉しそうに僕の名を繰り返されて。ご丁寧に指まで指している。

「…ちょっと待ちなさい。それは僕ではありません。パイナップルです」

「うん、だから骸だよ」

「違います!全く君まで僕をそんな目で…」

「あ!あのジュースも骸!」

「聞きなさい!」

結局その後二つともカゴへ忍ばされ、彼のお腹に収まるまでは骸、骸と揶揄され続けた。

彼が僕だというその黄色い果物で好きな所は完全無欠という花言葉だけ…
だが、それを見る度君が僕を思い出すというのなら、もう少しだけ好きになっても良いと思えた。







end*

いじめっ子なツッ君と素直なムック(笑)




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あきゅろす。
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