短編小説
涙のあらし
>どこからか、怒ったような音が聞こえる。
>誰かが言った、
>彼は、虫のいどころが悪いのだろうと。
>どうして、そんなことが分かるの?と聞いたら、
>だって、もうすぐ、泣いてしまうからだよと
>言った。
>何のことか分からなくて、首をかしげていると、
>「ほら、見てごらん?」
>そう言って、空を指差した。
>雨雲が、辺りを覆って、雷までも鳴り響く。
>もうすぐ雨がふるから、
>涙のあらし。



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あきゅろす。
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