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間接
床の上で交じり合いながら、部屋の隅から動かない彼を見た。
蔑むような冷たい視線。
体は誰とも解らない愛撫で熱いのに。
脳はどこか冷たい。
射精管理された中心は、もう紫色。
そんなことさえ刺激。
口の端からは唾液混じりの血液。
理解できるのは後ろから2人に挿入されてるってこと。
もう1人に尿をかけられているってこと。
媚びるように腰を振って、売女のように卑しく快感を望んだ。
笑いだしたくなる。
輪姦と言うにはあまりに凄惨。
けれど頭の中は君で一杯。
脳に刻まれた一夜。
君が欲しい。
君が欲しい。
性欲はまさにケダモノ。
もう一度だけでいいからキスして欲しい。
首を絞めながら。
後ろで誰かが弾けた瞬間、ちょっとだけ彼に向かって笑ってやった。
そしたら目を逸らして出ていっちゃった。
背中に僕の甘えるような視線を受けて。



(ほんとにのぞんでいるのは、)




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