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05





着物から覗く鎖骨に、袴の裾から覗く素肌。ちらりとほら、今も無防備に晒している。
正直、

「ムラムラする…」

ぱちり視線が重なり軽蔑する表情に変わる新八に眉根を寄せる。

「…ムラムラ?」
「おぉ、ムラ…、っておい。お前はエスパーか?銀さんの心の中のぞくなんて趣味わりぃよ」
「は?あんたが今言ったんでしょ」

じとーと蔑んだ目にひくり口端があがる。えへ、と誤魔化すように笑うとため息を吐いて新八は茶を啜った。

「結野アナにですか?」

テレビに目をやると結野アナが明日の天気予報を伝えているところだった。芸能人で一番好きな彼女が出ていたことに今更ながら気付く。ファン失格だろうか。
何時もならテレビにかじりつくのだが、今は彼女ではなく前に座る新八に向き直った。

「ちっげぇーよ」

ふて腐れながらテーブルを跨ぎ新八の座るソファへ移動する。隣に腰を下ろすと僅かに距離を離した新八にむっとして肩を抱き寄せた。そして、耳元に唇を近付ける。

「お前を見てたらムラムラすんだよ」

低く囁くととっさに頬が赤く染まる。そんな新八を見て銀時は欲情していく。首も桃色に染まって、おいしそうだ。ゴクリと生唾を飲み、喉元へ顔を近付けた。

「ちょ!ばか、やめっ」

危機を感じ、抵抗する新八を無視して獣のように急所をガブリと噛んだ。小さい悲鳴が耳に入る。じりじりと抵抗を続ける新八の喉仏に舌を這わすとビクン、体が揺れた。
徐々に力が抜けていく新八ににやりとほくそ笑む。そして甘く噛んで口を離すと、白い喉元に歯型がうっすらと並んだ。

「銀さん、ひどい」
「だってムラムラすんだもん」
「だからって噛むなんて…!」
「いや、お前も噛むからね」
「な、噛んだこと無いですよ!」

動揺する新八を横目に黒いインナーを脱ぎ肌を露わにする。上半身何も纏わない姿になった途端、新八は慌てだし目をそらした。
そんな新八の頭を両手で掴み無理矢理こちらを向かせる。真っ赤な新八が目を潤ませ困惑する表情に銀時は腰が疼いてしまう。

「ほら、ココ。あんだろ?可愛くあんあん言いながら無意識に俺の肩を噛んでんだよ」

にやり笑んだ瞬間に強烈なビンタをくらってキラキラと星が飛び散る。怒った顔にもムラムラしてしまった。






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