A
「ふ…んんぅ、ん…っ、ア」
あれ、いつの間に押し倒されたんだ俺?
つーかネクタイないし!カーディガンとワイシャツの釦も外されてるし!!
覆いかぶさる秀護からキスを受けながら今更慌てた。
「んン…ぷはっ」
「冬真…」
「ふぇ?…ひゃうっ」
離れた唇が首筋を這い、ビクリと肩が跳ねる。
時折ちゅうっと吸いつきながら、下へと下がっていく。
「あっ、待って!ちょっ…ひンっ」
俺の小さな抵抗は、胸の突起を吸われた事で止まってしまう。
ねっとりと舐められ、舌先でコロコロと転がされる。
「しゅ…うごっ、ここどこだと…あぅっ!」
秀護の頭を両手で掴み胸から外そうと力を込めるが、カリ、と突起の根元に歯をたてられて、顔を歪め髪をわし掴んだ。
「どこってリビングだろ」
顔を少し上げ舌を出し、ぷっくりと赤く尖った突起を見せつけるように舐めながら声を発せられ、息が吹きかけられる。
その光景の卑猥さに、顔の熱が増した。
「バ…バカッ」
ふいっと顔を横へ向け、秀護の頭を押し返す。
思いのほか頭はすんなり離れ、秀護は上体を起こした。
ちぅ、と唇を軽く重ねてくる。
それはすぐに離れ、俺に跨がったままカチャカチャと金属が触れ合う音が響いた。
一瞬後にベルトのバックルを外されている音だと気付いたが、時すでに遅し。
秀護が俺の上から退き両足を持ち上げられると、ずるりと下着とズボンが脱がされた。
「ぅわっ!やっ…」
下着とズボンが抜き取られるとぱかりと足を広げられ、恥ずかしい部分を全て露にされる。
「可愛い」
笑って舌なめずりをする秀護に、宙に浮く足が跳ねたその時。
「ひゃあぅっ!」
ぴょこりと少し頭を擡げたペニスの下の双玉を包む袋を口に含まれ、悲鳴をあげた。
「いやっ、いやぁっ」
コロコロと双玉を口内で転がされ。
間接的な、もどかしい快感が下肢を渦巻く。
しばらくして袋を口内から出され、息吐く間もなくぺちゃぺちゃと袋全体に舌を這わせてきた。
「あっ、ひぃ…んっ」
足りない。
足りない足りない。
しつこく双玉の袋を舐めしゃぶられ、快感自体は弱いのに蓄積していき、完全に勃ちあがってしまった。
ゆらりと無意識下で腰が揺らめく。
「…いや、だ…」
「何がいや?」
ちゅうっと袋を吸われてゾクリと震える。
「それ…いや」
「あぁ、こっちの方がいいって?」
「ンやぁぁっ!」
ツゥ…と袋から茎へ舌を滑らされ、甲高い悲鳴をあげた。
反り返ったペニスの裏筋にねっとりと舌が這う。
待ち焦がれた刺激。
その衝撃で白濁の混じった蜜が自らの腹に飛んだ。
「まだイくなよ?」
「は、あァっ」
カプっ根元を食まれ、大きく腰が跳ねる。
「あっ、あァっ、あ、ンっ」
ちゅっちゅっと薄い繁みや根元、茎に裏筋と吸いつかれ、あられもなく喘ぐ。
唾液と自ら出した蜜にぐっしょり濡れそぼった頃に唇が離れ、秀護が伸しあがってきた。
「はっ、はぁっ、はぁっ…」
「いい子だ」
頬に押し当てられた唇の感触にも感じてしまい、ぶるりと身体を震わす。
つい、と秀護が手を伸ばすのを目で追う。
その手は床を汚すケーキに伸び、指に生クリームを掬い取った。
「?」
息を整えながら指の行方を見ていると。
「ふやぁんっ!」
ぬちゅ、とその生クリームを、あろうことか尻の奥へと塗り込まれた。
「やはっ、あァんっ」
ぐにぐにと入口の周りをほぐすように撫でられ、俺が息を吐いたタイミングで指が押し入ってきて、嬌声をあげた。
のけ反らした喉に秀護が噛みついてくる。
ぐちぐちとナカを掻き回し、1本、また1本と指が増やされていく。
「こんなもんか…」
「あひっ、な…に、ぅあっ」
何か言ったのはわかったが、何を言ったのかがわからなくて、涙の膜の張った瞳で見上げたと同時にナカの指を引き抜かれた。
秀護が再び手を伸ばし、床の生クリームをたっぷりと掬い取った。
後穴がヒクリと収縮するのを感じながら秀護の行動を見ていたが、次の瞬間、俺は目を大きく見開いた。
片手で器用に前を寛げ、大きくそそり勃つ屹立に生クリームを塗りたくりだしたのだ。
白くまみれる秀護のペニス。
目を逸らしたいのに金縛りにあったかのように動けない。
ドクン、ドクン、と心臓の音が大きく耳につく。
「そんな見なくてもちゃんと冬真にやるって」
「ちが…っ、ぅあっ…あっ…」
はっとして慌てて口を開く俺の蕾に切っ先を添えられると同時に押し入ってきて。
息が詰まり、目の前がスパークする。
「あ…あぁ…」
じわりと涙が滲み、目尻を滑り落ちていく。
「冬真…深呼吸」
震える手を持ち上げて伸ばす。
すぐに覆い被さってきてくれた秀護の首に腕を絡め、意識して深呼吸を繰り返した。
その間、顔中にいくつものキスが降ってくる。
「はぁ、はふぅ…あっ」
何とか呼吸が落ち着き、身体から力を抜いた瞬間、中途半端におさまっていたモノが一気に埋め込まれた。
一番太い部分はすでに入っていたので、ナカと秀護のモノに塗られた生クリームを潤滑剤に、難なく侵入を果たした。
「クリームそんなに美味い?すげぇ絡みついてくる」
「や…ちが…ぁっ」
ふるふると弱々しく首を左右に振る。
クスクス笑う秀護は俺をからかっているだろう事はわかる。
だけど、媚肉が絡みつくように蠢いているのが自分でもわかるだけに恥ずかしかった。
「たっぷり俺のクリーム食わせてやるよ」
ここに、と軽く突き上げられ、秀護の肩に爪をたてる。
「あっ!〜っ、この…えろおやじ…っ」
「へぇ、そんな事言う?」
目を眇め、クッと口角を上げる秀護を負けじと見据える。
睨める余裕は今の俺にはない。
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