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Honey Days
11*
目の前にはぐったりとソファに横たわる冬真。
そして、俺の手には冬真の吐き出したモノ。
俺はその白濁をぺろりと舐めた。

「濃いな…」

クスリと笑って、手についている白濁を全て舐めとる。
可愛い冬真の吐き出したモノ。
本当はキスだけにしようと思ってたんだがな。
あんな顔されちゃ我慢も限界だっつの。

冬真の体を清めて服を着せてやる。

こんなのも初めてだな。
今まで自分が気持ちよくなるための行為だったが、冬真相手だと、冬真を気持ちよくさせるのが楽しい。
色事に全然慣れていない冬真に一つ一つ教えるのが楽しい。

自分の腿の上に冬真の頭を乗せて、髪を梳く。
その時、扉がノックされた。

「入れ」

「失礼します」

一礼して入ってきたのは充だった。

「何だ」

視線は冬真に据えたまま問う。

「秀が冬真くんをさらったって生徒達が言ってたからここかなと思って」

「邪魔しに来たってわけか」

「やだなぁ、邪魔だなんてー」

わざとらしく言いながらソファを覗き込んでくる。

「あれ、冬真くん寝てるの?」

「あぁ」

「話はできた?」

「あぁ」

さらりと冬真の髪を撫でながらそんな風に答えれば、ニヤニヤと笑いながら充が聞いてくる。

「で、なんだって?怒ってた?」

「『人を勝手に妃にするな』だとさ」

「あれ、総帥については?」

「なにも。そんなもんは関係ないんだと」

自分でも頬が緩んでいるのがわかる。

「へぇー、よかったじゃん。その事について離れられたりしないで」

そぅ。俺は怖かった。
大概の奴は、『煌咲』の名で媚びへつらってくる。更に総帥とくれば、腫れ物に触る扱いか、媚びに媚びてくるのが普通だった。

しかし、冬真は『煌咲』を知らなかっただけでなく、総帥という事を知っても全く態度が変わらない。
もしかしたら総帥とわかれば媚びはしなくとも距離をとられるのではと懸念していた。
だから、夏休みの間は俺の事について話さなかった。
いや、話せなかった。このままでいて欲しかったから。

でも、正体を知っても冬真は普段の冬真で。

ここまで嬉しいとは自分でも思わなかった。
冬真は俺を見てくれる。
『煌咲』ではなく、『総帥』でもない、一人の人間『煌咲秀護』を見てくれる。
それが堪らなく嬉しい。
たぶんそれは、相手が他の誰でもなく冬真だから。



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あきゅろす。
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