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Honey Days
11
すると、べろりと押さえてる掌を舐められる。

ぎゃぁぁぁあーーーっっっ!!

掌を舌が這う感触に顔を真っ赤にさせ、手を引こうとするがその前に捕らえられ掌、指の間、指と順番に舐め回されビクビクと肩が跳ね、ぎゅっと目を瞑りますます赤くなるのが恥ずかしくて俯けばカプッと中指を咥えられる。

ななななな…?!

ばっ!と顔を上げ煌咲先輩を見れば目線はひたと俺に見据えられていた。
そっそんなエロい目でこっち見んなーーっっ!
俺の顔は沸騰するんじゃないかというくらい熱くなってきて。

「い…いかげんに…んぅっ」

そこまで言うと舌を絡められた。

指舐められたくらいでなんて声出してんだ俺ーーっっ!

その声に気をよくしたのか煌咲先輩は俺を見つめたまま更にエロく舌を絡めくちゅぬちゅと濡れた音までたてはじめる。
もぅどうしようもなくなり必死の思いで俺は叫んだ。

「メ、メシッ!」

すると、ぴたっと止まった舌の動き。
お?効果あり?
ぐっと手を引けば抵抗もなく引けた。
が、口から指が抜ける寸前でちゅるっと音をさせて舌を絡ませられビクンとまた肩を跳ねさせる。

ななな何なんだよコイツーーっっ!

唾液でべとべとの手を煌咲先輩の服で拭いてやる。
これぐらい当然だ!
すると俺のそんな行動をクククと笑いを堪えながら楽しそうに眺める煌咲先輩。
ムカついたので腹を殴ってやった。
それでも楽しそうにしているので、効いていない事を知る。

ム、ムカつくーーっ!

憤りを隠さずに憤慨している俺の頭をくしゃくしゃと撫で立ち上がって壁際の液晶画面の方へ向かっていってしまう。
何をするんだ?
不思議に思って見ていると、数回液晶に触れたかと思うとこちらに戻ってきた。

「何をしてたんだ?」

「メシの注文だ。食事は下の食堂か、ルームサービス。ルームサービスを頼むにはあのタッチパネルで注文する」

そう言って指さしたのはさっきの液晶。
なるほど。あれはタッチパネルで、あれで頼むわけね。
納得しつつ液晶を見ていると、不意に体が浮く。
ななななんだ?!

あわあわと顔を向ければ、煌咲先輩が俺の脇下に手を差し入れて抱き上げ、そのまま自分の膝の上に乗せる。

「なっなにすんだよっ!」

ジタバタと暴れるがそのまま抱きすくめられてしまいびくともしない。
こ、このヤロー…!
いや、ここは冷静にならなければ…!
平常心、平常心…
深呼吸をして向き直れば、上機嫌らしい顔と出会う。
何がそんなに楽しいんだ?

「すぐ来る。大人しく待ってろ」

「…別にここで待つ必要はねぇだろ」

そう言って今自分が座っている膝を叩けば平然と返される。

「気にするな」

気にするっつーのっ!
誰が好き好んで男が男の膝に座りたいと思うか!
あぁ…でも、座り心地が悪くないって自分に腹が立つ…
ここはきっぱりと嫌がるところだろ、俺!

甘んじて膝抱っこを受けていると眠気が襲ってくる。

あー…やべぇ…寝そう…今日、なんだかんだで大変だったしなぁ…あ…でもメシがもうすぐ…

ぽてっと煌咲先輩にもたれかかれば、優しく髪を撫でられ、我慢できずに目を閉じた。

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あきゅろす。
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