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Honey Days


会議室は、真ん中に大きいテーブルが置かれ、ぐるりと椅子が囲んでいる。部屋の壁際には鍵付きの棚があり、中にはぎっしりとファイルや本が入っている。角にはコピー機も置いてあった。

秀護はテーブルを囲む椅子の中で1番立派な椅子に当然のように座った。
おそらく、あれが総帥の椅子なのだろう。

俺も適当な椅子に座り、固まっている悠と涼也に椅子を勧める。

「ほら、2人とも座れよ」

「う、うん…」

ぎこちなく座る2人を待って、切り出す。

「悠、ノートは?」

「あ、うん。えっと…はい、コレ」

悠が持っていた手提げ鞄から6冊ノートを取り出し、差し出してくれる。

「サンキュー。すげぇ助かる」

にっこり笑うと、ぎこちないながら笑い返してくれた。

ノートを受け取って、秀護に向いて声をかける。

「なぁ、あのコピー機使っていいか?」

「あぁ。紙は入ってると思うぜ」

「サンキュー」

ガタリと席を立ち、コピー機に向かう。
この部屋、なかなか便利だな。

「冬真」

「何だよ」

ガタガタとノートをコピー機にセットしながら応える。

よしっ、このボタンを押せばOKっと。

「どっちが『悠』だ?」

「は?」

振り向くと、あからさまに悠が緊張していた。
まさか秀護が自分の話題を出すとは思わなかったのだろう。俺もびっくりだ。

「あーと、こっちの可愛い方が悠で、こっちが涼也」

こっち、とそれぞれの座っている椅子の背もたれに触って紹介する。

「か、加賀悠ですっ!」

「坂巻涼也です」

ぺこりと頭を下げて、それぞれが自己紹介した。
秀護はそんな2人を品定めでもするように見ている。

「そんなに見てやるなよ」

ばしっと秀護の肩を叩くと、悠と涼也が目を見開いた。
された本人は楽しそうに俺を見上げてくる。

「お前だけ見てろって?」

「バカな事言うなら先に部屋帰ってろっ!」

ガンッと秀護の座る椅子の足を蹴るが、自分の足を痛めただけだった。

い、痛ぇ…

「バカ、座ってろ」

「まだコピーとってんだよ」

足をさすりながらコピー機に戻り、ノートを入れかえてコピーをとる。




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あきゅろす。
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