[携帯モード] [URL送信]

年下やら年上やら
隣のおチビさん

"不思議村のおチビさん"





―やはり…
先日来の怪奇現象に、混乱気味の今、さすがに動揺を隠しきれない雲雀くん。―


…とりあえず、草壁に話そう。

―――――――……

「…という訳なんだけど」

僕すらまだはっきり、羽根の正体が分からない。

「僕の目 あるいは頭に異常が出たんだろうか……」

そこで一息置く。持っていた鉛筆をコツンと机に叩きつけた。

「…でなければ。それ以外に人の背中に羽が見える理由を説明できない」

はふぅ、長いため息。
僕だって色々考えたんだよ。

もちろんそれを聞いて草壁は、

「えー…と、」

かなり困惑気味だった。



はぁ、やっぱり、草壁なんかに話した位では解決にならないかな。

笑い話にされたら癪だから、一応殺っとこうか。


「説明できなくもないですが………」

「え、本当?」


なんだ、君って結構役に立つね。


「そういうのは、映画や小説にはよく出てくるのです。…たとえば、」


―白黒の世界の白黒の群集のその中で、
彼女だけがフル・カラーで光り輝いて見えた―

ですとか、

―その人に出会った瞬間
カミナリに打たれたような激しい衝撃を受けた―

ですとかね。



…僕はその説明に、首を傾げざるおえない。

「なにそれ?」

不思議村に住む
不思議な村民達の
不思議話かい?


「…まあ、かなり手垢にまみれた表現方法ではありますが、一目惚れの瞬間に起きるという謎の現象を描写するとそうなります」



「…ワオ」



僕は驚いて草壁を見つめる。(やっぱり咬み殺そうか)
彼は目で語っていた。


―そして委員長、あなたも不思議村の住人です…―


「……………。」

群れてる奴らを咬み殺していたら、
すごく小さい人に絆創膏を渡された………

と、思ったら次の瞬間にはもう背中に羽根が…。



一目惚れ?

特別な存在?



………不本意。


(ああ、だから僕はあんなに動揺したの?)



まだ小学生なのに。

よく知らない
隣の子なのに………



うそでしょ…………。



―雲雀恭弥くん、
不思議村行き、決定…―




まさか僕が?




continue…

いえすっ!
解明!てぅってぅるてぅー♪♪♪♪♪

ね、なんと一目惚れ!

あの暴君委員長が?

みなさまも、不思議村へはご注意くださいよ!

ではまた次回!

[*前へ][次へ#]

7/14ページ

[戻る]


あきゅろす。
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!