10万筆頭お礼小説:携帯獣+αと逝く 始まる前から終了気味。 しかし面倒な。ここがポケモンの世界というのならば。 「これ旅フラグでね?」 「十中八九そうだろ」 「ですよねー」 ポケモンと旅は切っても切り放せない。 歴代の主人公達は旅をすることによって世界と関わり成長していった。 成長云々はともかくとして、世界と関わるという点においては私達にも無関係ではない。 世界と関わらなければ何も始まらない。 この世界ではイレギュラーなのだ、私達は。 まぁぶっちゃけた話、旅をしてフラグ回収しなければ多分帰れないっつーだけなのだが。 「具体的に何するかって言ったら多分ポケモンリーグ挑戦だろうね」 ポケモン世界での手っ取り早いフラグ回収法といえば間違いなくこれだろう。 「……一から育て直しかよ、面倒臭ぇ」 「あー…」 先にも述べたが、私達は厨プレイヤーである。 プレイ時間100時間超は当たり前。 種族値、個体値、努力値、性格、技。 全てにこだわりポケモン育て上げる、良く言えばポケモンブリーダー、悪く言えば廃人。 手間と時間と根気と狂気を糧にひたすら作業する。 一度踏み込んだら抜けられない、廃人ロード。 皆様は馬鹿げてると思うだろう。が、止めたくても止められないのが廃人が廃人たる所以である。 つまり、私達にとってポケモンを育てるということは極めることと同義であり、イコール膨大な金と時間と手間が必要となるということなのだ。 ゲーム機という媒体越しならともかく、馴れぬ世界で直接廃人作業をするのはリスクは大きいし、何より面倒臭い。 「うちのコが居たらなぁ…」 「あぁ…」 持てる全てを注ぎ込み、手塩をかけて育て上げた我が子達。 もし今この場にいたらどんなに頼もしいか。 [*前へ][次へ#] [戻る] |