10万筆頭お礼小説:携帯獣+αと逝く 何時もノリ=世紀末 突然の凶行に驚きを隠せないBは悲鳴混じりに叫ぶ。 「な、何をする!?」 「何って、リアルファイトがお好みなんだろう?」 そちらが暴力に訴えるならこちらも暴力で返すのみだ。 「生憎とポケモン勝負よりこちらが本業でね。心行くまでお相手するよ?」 「そういうことだ。死ね」 死刑宣告。屑に情けは無用だろう? 「ひ、ひぃぃぃっ!!」 「いやぁぁぁっ!!」 「あ、」 一瞬だった。尻尾を巻いて逃げるを体言したかのような見事な逃走。あっという間にプラズマ団の下っ端達は視界から消えた。 「逃げられた…」 「放っておけ。追う価値も無ぇだろ」 「それもそうか」 そういえばトウヤとベルはどうしただろうか。先程から反応が無い気がする。 声を掛けようと二人に視線を向ける。が。 「「っ!」」 目が合った途端、二人の肩が跳ねる。青ざめた頬に強張った表情。ベルに至っては両目に涙を溜め今にも泣きそうだ。 これは……! 「三蔵!!」 「あ?何d……っ!」 彼等を見て三蔵も気付いたらしい。 何時もの調子でやってしまったが、先程の行為はどう見ても殺人未遂だ。三蔵に至っては銃刀法違反。犯罪以外の何物でもない。しかも発砲してしまったために言い逃れも出来ない。 捕まる。これは捕まる。フラグ回収どころではない。 「ちっ!逃げるぞ!」 「合点!」 そこからの私達の行動は早かった。 すぐさま飛行要員のコを出し背中に飛び乗る。 「あっ!」 「待って!」 背後から声がするが構っている余裕など無い。 異世界で逮捕されてたまるか。その一心で私達は夢の跡地から遁走した。 「…いっちゃったね」 「怖かったぁ……。でも助けてくれたんだよね?」 「多分ね。……あの女の人も強かったんだなぁ 」 「“も”って、トウヤはあの人達見たことあるの?」 「うん。カラクサタウンでね。戦ってたのは男の人の方だったけど、物凄く強かったよ」 「へえー。でももう会いたくないなぁ…」 「何で?面白そうな人達じゃないか」 「何でって、銃だよ!?釘バットだよ!?怖くないの?」 「僕たちに向けられた訳じゃないから怖くないよ」 「うー、トウヤは物好きだよぅ…」 [*前へ] [戻る] |