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118. 午前十一時四十五分
「それで。そのまま二人して水浴びしてたわけ?」
「うぅ…」
「わ、悪かった・・・。」
「鬼の旦那に言ってないよ。今は真っ白に聞いてんの。きゃっきゃっ言って遊んでたの?」
「・・・す、すみません・・・。」
「すみません、って言う言葉を欲しいわけじゃないよ?」
「・・・す、すみません、でしたぁー…。」
「それ 過去形になっただけじゃん。」

「真っ白殿ッ!!元親殿と水浴びをしていたのでござるかッ!!?!某もしたいでござるッ!!!!!」
「はいはいはい。それはまた今度ねー、旦那。それは引っ越しを終えてからねー。と言うか、まさか旦那じゃなくて真っ白が先にやるとは…ちょっとは予想はしてたけど、何か、ねぇ・・・。」
「う、うぅ…す、すみません……。」

「手前ぇの分の着替えは無ぇな。西海の鬼。」
「普段乳首曝け出しているから平気であろう、この乳首は。」
「今乾かしてるから 乾くまで待て。」
「なぁ、流石に俺 パンツ一丁は辛いんだが。」

「きゃっきゃっきゃっきゃ言ってたとしても・・・た、只の水遊びだし…。」
「ねぇ、真っ白ちゃん?今、俺達何してる?今、俺達がしてる事って、真っ白ちゃんが発案した事だよねぇ?」
「! ご、ごめんなさいっッ!!!!」
「うーん・・・あともうちょっと、何か誠意が欲しいんだよねぇ・・・。」
「え。せ、正座以外で・・・!?」
「正座は自主的だし、基本だからねー。もうちょっと、他で。」
「・・・・・・ごめんなさい。」
「ちょ、タンマ!土下座じゃないって!土下座以外にだって!!!」
「・・・ど、土下座以外にどうしろと・・・?」
「佐助、真っ白殿に切腹などさせたら首を落とすからな。」
「ちょっとー、俺様がそんな事させるわけないでしょーが・・・って、え?今 何て言ったの?」
「じゃぁ、今度美味しい和菓子買ってくるから許して。」
「俺、旦那みたいに そんなんで釣られないんだけど・・・ じゃ、今度の買い出しペアに真っ白と俺様にしといて。それで手ぇ打ってあげる。」
「え?そんな事、決めてたっけ?」
「・・・真っ白ちゃん、真っ白ちゃん。まだ俺達、ここの周辺、そんなに詳しくないから。旦那達もまだここらへん知らないから。」
「・・・あ、そっか。」

「・・・と言うか。なんで猿飛の奴が真っ白をforgiveしなきゃなんねぇんだよ。」
「さぁ。恐らく、猿飛が先に真っ白に着替えを用意したからじゃないでしょうか。」
「・・・今 真っ白殿が着用しておられる服は 某のであるが。」
「お前が先に川へ突っ込むもんだと 思ったからじゃねぇか。」
「あー・・・それ分かるわ。お前、真っ先に川へ入り込みそうだもんな。真っ先に。」
「日頃の行いで簡単に想像できるな。」
「Yes.」
「・・・某、そんな馬鹿みたいに川へ入らぬでござるよ?」
「Well, 武田信玄が川で水浴びをしていたらどうする?」
「! 勿論某もご一緒させてもらうでござるよッッ!!!!」

そこが単純なんだよ・・・。と一同は思った。

「っつーか・・・次はアイツが真っ白と二人きりで買い物に行くのか・・・。」

元親の言葉に一同は反応する。ふと脳裏に浮かんだのは、周囲から「夫婦」と言われる二人の姿が。

「真っ白ッ!!!次は俺とgo shopping だッッ!!!!!」
「某もッ!!!某も真っ白殿と一緒に買い物に行きたいでござるッ!!!真っ白殿が行きたいと言っていた場所に某も行ってみたいでござるッ!!!」
「真っ白、我は書物を読みたい。だから今度 書物がたくさんある場所へ連れてけ。」
「おい!真っ白ッ!!! 何か色々と買うもんあんだろッ!!!荷物持ちは俺に任せやがれッ!!!!」
「真っ白、畑に撒く種を見てぇから協力しやがれ。」
「えぇー・・・んな一編に言わなくても・・・。と言うか、皆何気に乱暴な言葉だね。命令だね。」
「はいはいはい。そんな一生懸命にならなくていいからねぇー。真っ白ちゃんにも都合と言う都合があるんだからねー。」
「佐助、今度覚えてろよ。お前の給料、更に引いてやる。」
「更に引いてやる、って旦那・・・俺様のあの給料からどうやって引くんだよ。」


俺様、薄給のただ働きになっちゃうよ?

無論、そのつもりだが。

え?



今、新たな隔心が出来た けど、小十郎の弁当によって 一瞬で取り払われた。(と言うか忘れ去られた)

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