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122. くあれる
カーンカーン、と木を切る音が山中に響く。
長曾我部元親、多分二十代。只今 斧を振りかぶって 木を切り払っている真っ最中である。

「Hey,長曾我部。そろそろ俺に change しろよ。」
「いいや。某に変わってくだされ。某の方が もっと早く 終わるでござるよ!」
「なぁ、お前ぇ等。それで、そうなった事 あっか?」

長曾我部、実に座った目で はっきりとそう言い切った。
実は数分前、政宗に斧を貸した所、「HELL DRAGON!」とか言って木を薙ぎ倒したり(その所為でそれらは使い物にならなかった)、幸村に貸した所、「大車輪!」とか言って 炎出して、危うく山火事になる所だった(オカンもオトンも緊急出勤して消火に勤めた)。
それ以来、元親は黙々と座った目で木を切り倒していた。毛利がこの場にいても、状況は変わらないであろう。っつーかあの野郎、何処行った。サボってんじゃねぇだろうなぁ。いや、真っ白の事になると 普段の物と別問題に扱うアイツだ。絶対 真っ白の治療をしに行っているのだろう。
真っ白の治療に行って 真っ白の治療を終えたと言うのならば(彼女の怪我の手当てをしたと言う事で一安心するからだ)、それでいいが、自分一人だけ こうも休憩無しに作業を続行していると、厳しいものがあった。鬼の異名として東西南北海戦場を駆け巡っている自分としても。

「おい、手前ぇ等ッ!!!手ぇ休めてんじゃねえぞツッ!!!」
「Don't terrible me! こっちだって sorting out に 忙しいんだよッツ!!!」
「政宗殿、元親殿。これはこっちでよかったでござるな?」
「そこまで黒ずんだのは要らなねぇよッツ!!!」
「Only in silence you have to chop the tunks!」

元親と政宗の言葉に ムッとする幸村。伊達の言った意味は分からなかったが、その言語を放つ際の声の調子やイラついている表情からして、何となく自分を貶しているような事を言っているのだと思った。

「某に当たらないでほしいのでござるが…。先程、このような物を捨てようとした際に 元親殿、某を止めたではないか。」

政宗にそう返した後、幸村は そう長曾我部に反論した。長曾我部は顎に手を当てて考えた後、「あぁ」と頷いて返した。

「そいつは炭にしても乾かしても使えると思ったからな。」
「じゃぁ、これもいいでござろう。」
「・・・あのな。真田。俺ぁ 炭として使えると思ったから、横に除けといただけで、お前が持っている今にも崩れ落ちそうな物は使えねぇんだ。」

と、長曾我部は幸村の手にある 今にも崩れ落ちそうな消し炭を指さして言った。幸村は 納得できない顔で それを捨てる。

「・・・・・・・・・。」

幸村に当たってから、ずっと彼らの会話を黙って見ていた政宗は、自分が真っ二つに切り倒した木の、葉の茂っている部分から枝を一つ、ポキリと切り取って

「・・・ice cream.」

と、以前南蛮人から聞いた 夏にとってもよく効く涼しい食べ物 の単語を、ふと呟いた。





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ごめん、筆頭。空耳で間違えた/^p^\パ-ン
筆頭の英語に関しては、何時ものスルー。

日本語:「煩わせるなッ!/煩ぇッ!/黙ってろっ!」
的な感じで ↓
英語:Don't terrible (me)!(直訳:私を不愉快にさせるな!)

てな感じにしたけど、実際の本場で使われてるか微妙。
もし、本場の英語に慣れてる方がいらっしゃったら、こそっと教えてくれるとありがたい、です・・・!
only ムズい^q^

そろそろ私は、全BASARAファンの皆様に土下座する準備を整えなきゃならないようだ。


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あきゅろす。
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