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119.5 ポツリ
そんな様子で山を下りる真っ白を黙って見ていた一同の中で、ポツリと一言漏らす幸村。


「・・・真っ白殿・・・・・・顔、真っ赤でござったなぁ…」
「何 顔をredにしてんだ、幸村。shy about してんじゃねーよ。」
「・・・その顔で政宗殿、説得力が無いでござらんよ。」
「Shut up. 幸村。」
「あーぁ・・・ちょぉ っと、やりすぎたかねぇ?」
「マジな目してた奴が なぁに 言ってんだぁ?」
「・・・鬼の旦那かって、今 マジギレしてんじゃあん。」
「・・・返事をはっきりと聞きてぇんだよ。」
「何をおっしゃっておられるのか、元親殿。貴殿は確か、真っ白殿に掻っ攫う発言をしたであろう?」
「…それに、俺様達も、真っ白ちゃんに返事求めるような事言ってないしー。返事を強要する権利は無いと思うよ。」

悲しい事にね、 と 佐助は そう付け加える。

「・・・・・・。」
「rightどうこうは not matter だ。いいか。この奥州筆頭伊達政宗が真っ白を貰うぜ。Are you OK?」
「ハッ。なぁに言ってんだか。田舎もんがよ!真っ白はこの 西海の鬼の長曾我部元親が貰うんだよッ!!!!」
「真っ白殿は某の物でござるよ。・・・と言うか、本人に言ったらどうでござるか。そう言う事は。」
「「・・・・・・。」」
「おい、真田。察してくれや。」
「ヘタレだから言う事が出来ぬと言う事実を見抜けんのか、貴様は。」
「こ、小十郎ッ…!!!」
「お、おい 毛利ッ…!そ、そいつぁあ一体 どお言う事だァ!!!!!」
「貴様が姫若子であったと言う事実からだ。どうせ幼少の頃の姫若子が邪魔して肝心な時に告白が出来んのであろう。」
「なッ…!!!!!!」
「あ、鬼の旦那。顔、真っ赤だよ。」
「うっせえッ!!!!!!!」

「・・・」
「あれ、片倉さん。あんた、何してんの?」
「いや。アイツ・・・真っ白の奴、転びまくってたからな。膝すりむけてんだろーから、その治療具を探してただけだ。」
「ふーん・・・と言うか あれ、真っ白ちゃんの鞄だよね。」
「だな。」
「と言う事は、真っ白ちゃん、携帯持ってないわけ?」
「そう言う事になるだろうな。」
「旦那は携帯持ってるでしょ?」
「持っているな。」
「で、真っ白ちゃんは持ってないでしょ?」
「あぁ、持ってないな。」
「って事は、誰も真っ白ちゃんとの連絡手段、持ってないって事だよね?」

旦那の携帯、そこにあると言う事だし。



「「「「「「・・・・・・・・・・」」」」」」




今、一風の風が 間を通り抜けた。



(で、誰が持っていく気?)
(俺が持って行く。なんか、真っ白殿、怒ってそうだけど。)
(Huh! それでビビるような竜じゃねぇぜ! 俺が持って行く。)
(真っ白の傷も気になるから俺が行くぜ。)
(いいや。俺が行くぜ。)
(我に行かせろ。)
(アンタ達・・・埒が明かねぇ。)
(だから佐助。俺に行かせろ。)
(No. 俺だ。)
(おい、忍者。俺に行かせろや。)
(我だと言っているのが聞こえんのか、忍。)
(・・・はぁ。)
(おい。ここは平等に じゃんけん で決めねぇか。)
(あ、いいね、それ。それでいい?旦那。)
(それでよろしいでしょうか?政宗様。)
(・・・あぁ。いいぜ、小十郎。)
(・・・むぅ。)
(じゃぁ、後の二人もそれでいい?)
(・・・おう。いいぜ。本当に埒が明かねぇしな。)
( よかろう。)
(よし。じゃぁ、いくよー・・・)



じゃーんけーんぽーん





あとがき


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